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34 betray ページ35

 
 
 
 
 
 
 
 
閉め作業は淡々と進んでいきもう全員が着替え終わり帰ろうか、そう話していた時だった



「俺、タクシーで帰るけどスニョンとAはどうする?送ってくよ」


『おっ!さすがオーナー様!お願いします』


「Aは、ここぞとばかり乗ってくるなー、スニョンは?」


「………あー、俺は歩いてくからいいや!」


「…….んー、そっか」




あぁ、乗るなんて言わなければ良かった。私が乗っていなかったらスニョンはきっとタクシーに乗れていたのに。



「じゃあ、俺先に帰るね!お疲れ様でした〜!」




そう言って手を振ったスニョンを見送りその場を見つめていた時にスンチョルさんから声がかかった




「タクシー来るまで時間がかかるから何か飲もうか」


『あぁ、はい、』



私はそう返事をしていつものカウンター席に座った



「何か久しぶりだね?閉め後のドリンク時間」


『ふふっ、本当ですね?最近はずっとタクシー来るの早かったですからね!』


「何か飲みたいのある?」


『あっ、じゃあ久しぶりに飲みたいのいいですか?』


「うん、いいよ」


『ピニャコラーダがいいなぁ、久しぶりじゃないですか?』


「ピニャコラーダ?」


『はい!毎回作ってくれてたじゃないですか!』


「………分かった」



そう言って微笑んだスンチョルさんはまた手際良くドリンクを作り始めた。


最近は飲んでいなかったから、久しぶりだなぁ。ピニャコラーダを出される度に仔猫ちゃんを思い出す。




そんな事を考えていた。




「………出来たよ」




そう目の前にコトン、とグラスが置かれた。




『………え?、』









私の目の前にはいつもの赤っぽいオレンジ色のドリンクでは無く、淡い黄色と乳白色が混ざったドリンクだった。



そして、私の隣に置かれたのは私がいつもよく目にしていたドリンクだった。
 
 
 

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ノルン(プロフ) - ゆんさん» 初めまして!コメントありがとうございます🙇‍♀️素敵なお話だと思って貰える事が作者として本当に力になり励みになります😭もっと愛して貰えるよう頑張りますね!次も是非是非お楽しみ下さい😊 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 犬こそ正義さん» 舞いと如くから引き続きまたまたありがとうございます🥰全作品読んで頂いてたのですね!本当に嬉しいです😇またスニョン沼に浸かって貰えれるようまだまだ頑張りますねっ!ホランヘッ🐯 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - はじめまして。ノルンさんの素敵なお話どれも楽しく読ませていただいています。次のお話も楽しみにしてます! (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 74ad00435c (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - 私も全部読んでます!!本当に惹き込まれるお話で最高です..!!これからも応援しています♥️ホランへ~🐯💗 (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ぐぅゆぅさん» え!全部ですか!?むちゃくちゃ嬉しいです😭本当にありがとうございます🙇‍♀️もっと楽しんで頂けるように今後とも頑張りますので末永くよろしくお願いしますね🥰 (11月18日 21時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ノルン | 作成日時:2023年11月17日 23時

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