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スンチョルさんと初めて体を重ねた日から一ヶ月が経った。
あの後も何度か体を重ねたり休みの日は出かけたり上手くやっていたけどスンチョルさんはスニョンに気を遣っているような素ぶりだった。
スニョンに至ってはあの日以降、仕事とプライベートをきっちりと守り仕事はしっかりとこなし、プライベートでもスンチョルさんとは仲良くしていた。
……………私を除いて。
避けられているのはすぐに分かった。あんな事があった後だし彼は私に悪い事をしたと責任を感じているのかもしれない。でも、すぐに仲直り出来るだろう、そう思っていた。
そして、スンチョルさんに私にした事への報告を馬鹿正直にしたみたいだった。スンチョルさん曰く、Aを傷つけてしまった、ごめんなさい、と。
黙っておけば良かったのに。そんな事を思ってしまった。
あの日以降スニョンのちょっとしたドジや少し可愛いお馬鹿な発言は聞かなくなってしまった。
でも、スンチョルさんから話を聞く限りスンチョルさんには色々な面で甘えてはいるようだった。
あの日以降、私の中のスニョンがスニョンでは無くなってしまった。
仕事中の今、お客さんについていた私とスニョン。
隣で楽しそうに笑いながら話している彼が誰なのか、もう私には分からなくなってきてしまった。
朝方になる前の時間になってお客さんが席を立つと、その場からスッと離れていったスニョン。
時計を見ると、閉店までは後一時間もあった。
明日を乗り切れば定休日だなぁ、なんて考えているとスンチョルさんから声がかかった
「もう一時間なら閉めちゃう?」
「ヒョン、早閉め多くない?」
「オーナーの特権だろ」
そう二人が笑いながら話したのを聞き、閉め作業を進める事にした。スンチョルさんがあんな事言い出してるって事はもう閉めないなんて選択肢は無い。
洗い物を進めているとスニョンから声がかかった
「俺、トイレ掃除行ってくるね」
『分かった、アメニティグッズが少なかったから補充しておいて?場所は分かる?』
「………あー、ヒョンに聞くよ」
「……分かった』
悲しい程、彼の私への対応はあからさまだった。
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ノルン(プロフ) - ゆんさん» 初めまして!コメントありがとうございます🙇♀️素敵なお話だと思って貰える事が作者として本当に力になり励みになります😭もっと愛して貰えるよう頑張りますね!次も是非是非お楽しみ下さい😊 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 犬こそ正義さん» 舞いと如くから引き続きまたまたありがとうございます🥰全作品読んで頂いてたのですね!本当に嬉しいです😇またスニョン沼に浸かって貰えれるようまだまだ頑張りますねっ!ホランヘッ🐯 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - はじめまして。ノルンさんの素敵なお話どれも楽しく読ませていただいています。次のお話も楽しみにしてます! (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 74ad00435c (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - 私も全部読んでます!!本当に惹き込まれるお話で最高です..!!これからも応援しています♥️ホランへ~🐯💗 (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ぐぅゆぅさん» え!全部ですか!?むちゃくちゃ嬉しいです😭本当にありがとうございます🙇♀️もっと楽しんで頂けるように今後とも頑張りますので末永くよろしくお願いしますね🥰 (11月18日 21時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノルン | 作成日時:2023年11月17日 23時