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『昔の時もあったよね?』
「え?」
『ほら、覚えてない?一時間かけてアートアクアリウム行った時だよ、そこでも携帯忘れてたじゃん』
「あー、イルミネーションみたいになってる水族館だっけ?俺どこで携帯忘れてたっけ?」
『夜に水族館出た後だよ!その後に屋上庭園があるから夜に灯るライトアップをベンチで待っ………て…………』
あぁ、思い出してしまった
「………あー、俺らの初チューの場所だ、ベンチだっけ?」
『…………………』
「………緊張したね?」
『………別に、覚えてない』
「えぇ?それは酷くない?」
そう言って少し笑いながらお茶を飲んだスニョンが一瞬スンチョルさんと重なってしまった。
ちゃんと、伝えなきゃ。
『あのね、スニョン』
「んー?」
『………スンチョルさんと付き合う事に、なった』
「……………は?」
驚いてお茶を持ち上げたままのスニョンを見る事が出来ずにひたすら壁だけを見つめた。横から来ている視線に気付きながら。
「え?……い、いつから?」
『昨日から』
「……告ったの?」
『ううん、された』
「あー………そか」
そう言ってお茶をテーブルに置くとそのままスニョンは動かなくなり視線をスニョンへ向けると激しく目が泳いでいるのが見えた
私が今感じている罪悪感は何の、誰に対しての罪悪感なのだろうか。
……………あぁ、この重苦しい空気感は何なの?言わなきゃ良かった、そんな気分にさせてしまうじゃない。
応援してる、そう言ったのはあんたじゃん。
『……お茶、飲み終わったならもう出てよ』
「………………」
そう言って手に鍵を持たせて玄関へと歩き出した時だった
『……っ!?』
「…………っ」
後ろからスニョンに包まれた。両腕を首に回しグッと力を入れているスニョンのすぐ横にある私の頭に顔を埋めた
『な、に……』
「お前、本当にこれで良かった?」
『………へ、』
「やっと会えて、やった誤解も解けて、なのに……」
『…………っ』
「好きな人が出来てて……
しかも相手はヒョンで……こんなん……ありなの?」
『……スニョ、』
スニョンが震える声で呟く言葉に激しく鼓動が鳴り気持ちが大きく揺さぶられたのが分かった
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ノルン(プロフ) - ゆんさん» 初めまして!コメントありがとうございます🙇♀️素敵なお話だと思って貰える事が作者として本当に力になり励みになります😭もっと愛して貰えるよう頑張りますね!次も是非是非お楽しみ下さい😊 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 犬こそ正義さん» 舞いと如くから引き続きまたまたありがとうございます🥰全作品読んで頂いてたのですね!本当に嬉しいです😇またスニョン沼に浸かって貰えれるようまだまだ頑張りますねっ!ホランヘッ🐯 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - はじめまして。ノルンさんの素敵なお話どれも楽しく読ませていただいています。次のお話も楽しみにしてます! (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 74ad00435c (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - 私も全部読んでます!!本当に惹き込まれるお話で最高です..!!これからも応援しています♥️ホランへ~🐯💗 (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ぐぅゆぅさん» え!全部ですか!?むちゃくちゃ嬉しいです😭本当にありがとうございます🙇♀️もっと楽しんで頂けるように今後とも頑張りますので末永くよろしくお願いしますね🥰 (11月18日 21時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノルン | 作成日時:2023年11月17日 23時