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「A、起きて。ついたよ?」
そう肩を揺らされ目を覚ますとタクシーはもうマンションの前についていた。
『あ………すみません、寝ちゃって……』
「大丈夫だよ、ほら早く帰って寝な?」
『……ありがとうございます』
優しく起こしてくれそんな事を言ってくれたスンチョルさんにお礼を言ってスニョンに手を振ってタクシーから降りるとタクシーはそのまま発進していった。
そのままマンションの中を進み鍵を開けるが眠すぎて思考が働かない。もう寝てしまおうか?
メイクも落とさず服も着替えずにベッドへとダイブしてそのまま目を閉じた。昔はスニョンによく怒られたなぁ、なんて思っていたらそのまま意識を手放してしまった。
『…………』
目の奥に少しの眩しさを覚えて目を覚まし携帯を確認するともう夕方で時間は16時を少し回っていた。
時間を見てヒッと声を上げてしまった。遅刻だ。しかも私はお風呂も入っていない。完璧に間に合わない。
スンチョルさんに電話をしようと思いそのまま携帯を弄ると未読メッセージ二件入っており確認するとスンチョルさんからだった
"今日はスニョンと一緒に開店準備するから18時で大丈夫だよ"
"まだ寝てる?体調悪かったら休んでもいいよ"
返信の時間が遅すぎたのか、私を気遣ってくれているような内容だった。大丈夫です、18時に行きますとすぐさま返信をしてすぐにお風呂へと向かった。
お風呂から上がりメイクもすませ、簡単に食事も済ませると時間は17時半頃になった。
良かった、間に合った…………スニョンがいて助かった。スンチョルさんの心遣いにも感謝だ。
それにしても寝坊するタイミング完璧だなぁなんて思いながらそのまま家を出てバーに向かった
バーについて扉を開くとスンチョルさんとスニョンが二人で笑いながら話し合っていた
「お?おはよう」
「あっ!Aおはよう!お前、俺いなかったら確実に寝坊してただろ?」
『おはようございます、あとスニョン。来てくれてありがと』
私がそう言うと二人とも笑って早く着替えて来い、と声をかけた。
好きな人と元彼が楽しそうに笑っている。
あんまり見る事ない場面だよなぁ、なんて思いながらバックヤードへと足を進めた。
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ノルン(プロフ) - ゆんさん» 初めまして!コメントありがとうございます🙇♀️素敵なお話だと思って貰える事が作者として本当に力になり励みになります😭もっと愛して貰えるよう頑張りますね!次も是非是非お楽しみ下さい😊 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 犬こそ正義さん» 舞いと如くから引き続きまたまたありがとうございます🥰全作品読んで頂いてたのですね!本当に嬉しいです😇またスニョン沼に浸かって貰えれるようまだまだ頑張りますねっ!ホランヘッ🐯 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - はじめまして。ノルンさんの素敵なお話どれも楽しく読ませていただいています。次のお話も楽しみにしてます! (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 74ad00435c (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - 私も全部読んでます!!本当に惹き込まれるお話で最高です..!!これからも応援しています♥️ホランへ~🐯💗 (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ぐぅゆぅさん» え!全部ですか!?むちゃくちゃ嬉しいです😭本当にありがとうございます🙇♀️もっと楽しんで頂けるように今後とも頑張りますので末永くよろしくお願いしますね🥰 (11月18日 21時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノルン | 作成日時:2023年11月17日 23時