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グラスを流し台に置いて二人の元へ向かうとスニョンはスンチョルさんに怒っていた
「何でヒョンもAの真似するの!」
「何で起こしてやったのに文句言われるんだよ」
「俺の事は放っておいてくれて良かったのに!」
「それが出来ないから起こしたんだろ!」
そんな二人のやり取りを仲良いなー、なんて思って見ているとスニョンはこちらに気付き怒りの矛先が私に飛んできた
「Aがあんな風に起こすからヒョンにも弱点バレたじゃん!」
『あー、はいはい。私が悪かったよ、ほら帰るよ?』
「そうだよ、もうタクシー来てんだよ」
「二人とも、もう絶対耳裏で起こさないでね!」
「『はいはい』」
そう言いながら三人でバーを出てタクシーへ向かった。
スンチョルさんは一番最初にスニョンに乗るよう促すと次に自分が乗り最後に私になった。
「………ねぇ、何でヒョンが隣なの?」
「え、何?嫌?」
「普通俺じゃない?Aの家に先に行くならその次に近いの俺だよ?」
「お前はまた寝たらどうも出来ないから俺が持って帰る」
「やん、ヒョンのすけべ」
「男に興味ねーよ」
そんな二人のやり取りをぼんやり聞きながらお酒の力とタクシーの揺れでだんだんと眠気が襲って来た私は意識が飛ぶのを抑えながら必死に眠気に対抗していた
「A眠いの?」
『え……あ……ちょっ、と』
「肩、貸すから寝てな?」
そう言って私の頭を引き寄せて私の頭がスンチョルさんの肩についた瞬間ものの1分程で意識を飛ばしてしまった。
「ねぇ、ヒョン」
「ん?」
「………気になってたんだけどさ」
「なに?」
「………Aとどんな関係なの?」
「………そういうお前は?」
「え?いや、俺らは友達だってAが……」
「耳裏が弱点って知ってるやつと?」
「………………」
「あんなの何かのキッカケが無きゃ気付かないだろ。耳裏なんて」
「いや、それは………」
「さぞかし、とてもとても仲が良かったんだろうな?」
「ヒョン、俺ら…………」
「もう、分かってるよ」
「……………そか」
「……でも、お前には何も教えてやんない」
「……じゃあ俺もこれ以上教えてやんない」
「是非、そうしてくれ」
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ノルン(プロフ) - ゆんさん» 初めまして!コメントありがとうございます🙇♀️素敵なお話だと思って貰える事が作者として本当に力になり励みになります😭もっと愛して貰えるよう頑張りますね!次も是非是非お楽しみ下さい😊 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 犬こそ正義さん» 舞いと如くから引き続きまたまたありがとうございます🥰全作品読んで頂いてたのですね!本当に嬉しいです😇またスニョン沼に浸かって貰えれるようまだまだ頑張りますねっ!ホランヘッ🐯 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - はじめまして。ノルンさんの素敵なお話どれも楽しく読ませていただいています。次のお話も楽しみにしてます! (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 74ad00435c (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - 私も全部読んでます!!本当に惹き込まれるお話で最高です..!!これからも応援しています♥️ホランへ~🐯💗 (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ぐぅゆぅさん» え!全部ですか!?むちゃくちゃ嬉しいです😭本当にありがとうございます🙇♀️もっと楽しんで頂けるように今後とも頑張りますので末永くよろしくお願いしますね🥰 (11月18日 21時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノルン | 作成日時:2023年11月17日 23時