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「……………あ、っと、久し…振り」
『……………うん』
「……ここで、働いてたんだな……いや、ビックリした…」
『………うん、私も』
「……………」
『……………』
重苦しい雰囲気が流れ、スニョンの目が泳ぎまくっているのを見て逆に冷静になってしまった。
何、そんな慌ててんの?そっちから裏切った癖に。
『とりあえずバックヤードまで案内するからそこで着替えて。シャツとエプロン渡すから』
「あ、あぁ、うん」
私が歩き出すとそのまま後ろをついてきたスニョン。一緒にバックヤードへ入りシャツとエプロンを渡した
『鞄はここに置いて。着替えは奥のカーテンで着替えて。私、ここにいるからシャツ小さかったら言って』
「あぁ、うん、分かった」
そう言ってカーテンをシャッと閉めて着替え出したスニョン。
まさか同じ職場になるなんて思ってもみなかった。でも4年も前の事だ。私達もいい加減大人なんだから気にしちゃいけないよね。
……本人はそれ所じゃ無かったみたいだけど。
そんな事を思ってるとカーテンがシャッとまた開いた
『終わった?なら…………って終わってないじゃん』
「……なぁ、これどう締めんの?」
『……はぁ?』
「紐で縛っても下がっちゃう」
そう言いながらエプロンについてる紐に悪戦苦闘しているスニョンを見て頭に手を置いてしまった。
『あんたさぁ……子供じゃないんだから』
そう言って彼に歩み寄り腰のエプロンを巻き直してあげ、縛り方を教える
『ここの紐を横にして縦に通す、ここまではいい?』
「うん」
『その後、こうやっ…て巻けば……はい、完成。分かった?』
「ズレたらもう一回、縛り直すの?面倒じゃない?」
『この巻き方ならズレる事ないから大丈夫』
「へぇ〜、そうなんだ…A、すごいなっ!」
そう言って笑ったスニョンに小さい溜め息が漏れてしまった。どうやら少し馬鹿っぽい所もよく笑う所も何も変わってないみたいだ。
『ほら、次はドリンクとガーニッシュの説明するから着いてきて』
「ガーニッシュ?」
『装飾品とかそういう類のものだよ』
「お前、詳しいなぁ」
『働いてんだから当たり前でしょうが』
私達はバックヤードから出てバーカウンターへと移動した。
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ノルン(プロフ) - ゆんさん» 初めまして!コメントありがとうございます🙇♀️素敵なお話だと思って貰える事が作者として本当に力になり励みになります😭もっと愛して貰えるよう頑張りますね!次も是非是非お楽しみ下さい😊 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 犬こそ正義さん» 舞いと如くから引き続きまたまたありがとうございます🥰全作品読んで頂いてたのですね!本当に嬉しいです😇またスニョン沼に浸かって貰えれるようまだまだ頑張りますねっ!ホランヘッ🐯 (11月22日 0時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - はじめまして。ノルンさんの素敵なお話どれも楽しく読ませていただいています。次のお話も楽しみにしてます! (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 74ad00435c (このIDを非表示/違反報告)
犬こそ正義(プロフ) - 私も全部読んでます!!本当に惹き込まれるお話で最高です..!!これからも応援しています♥️ホランへ~🐯💗 (11月21日 23時) (レス) @page48 id: 3d5654d2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ぐぅゆぅさん» え!全部ですか!?むちゃくちゃ嬉しいです😭本当にありがとうございます🙇♀️もっと楽しんで頂けるように今後とも頑張りますので末永くよろしくお願いしますね🥰 (11月18日 21時) (レス) id: 907990f381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノルン | 作成日時:2023年11月17日 23時