百一話。 ページ2
Aside
それからしばらくたって、この生活にも少しなれた。もう職場体験は終わる。
どうやら、ステインは捕まったらしい。
ミルコさんは捕まえたかったと嘆いていた。私は携帯も持っていないので何があったなど全くもって知らない。
別に知らなくてもいいと思っているけど。
今日はいつものようにパトロールをして終わった。ここ数日、話しかけられる回数が増えた気がする。
体育祭の後より多いかも。
どうしてなんだろう。
何かしたっけなぁ……。なんにも心当たりないや。特に思い付かないし。
「さて、今日で職場体験も終いだな。
あっという間で驚いたもんだ！
どうだった？」
「すごく充実して楽しかったです！
為になることがたくさん学べて嬉しかったです。」
思ってもないことを適当にいいながら返した。ミルコさんは嬉しそうに笑っていた。
私は荷物をもって見送りに来てくれたミルコさんと最後に話している。こんなこともうないかもしれないんだよな。
そんなことを考えた。
「そうかそうか！
こっちもサイドキックなんか面倒なもんだと思ってたが案外いいもんだと分かったよ！
次はインターンか？
でもそれは一年後？だっけ。
ああ、面倒だな。とっとと仮免とっちまえ。次はもっとしごいてやるからな！
何かあったら連絡しろよ。
ほら、これ私の電話番号。」
そう言って紙を渡された。
携帯がないのをミルコさんはしっているからこの形にしたんだろう。
それくらいはわかる。
「…あ、はい！
ありがとうございます！」
「そうだ、最後に記念に写真でも撮るか？
今日は無理だから現像して雄英にでも送るよ。何せかわいいサイドキックができた記念だしな。」
そう言ってミルコさんは携帯を取り出してカメラ機能でツーショットをとった。
私はもらった紙を大事にしまって、もう一度ありがとうございました、と頭を下げた。
ミルコさんは頭を撫でくれた。
「何か困ったことがあれば呼べよ。
じゃあ、またな。
エル。」
「…ありがとうございました！」
元気よく答えて私は改札を通った。
自分のいるべき場所に帰るために。
救いのような時間だった。
私はこれから敵連合の中であの子のためになるべく被害を減らしながらやっていく。
死柄木の意思の沿いながらも被害を減らす。
あの子のためにたくさんの人を殺す、なんてそんな人間には到底なり得そうになかった。
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ミナミ(プロフ) - 佐々さん» ありがとうございます！相澤先生かっこいいですよね、私も推しなのですごく分かります！褒めていただけて嬉しいです！これからもよろしくおねがいします！ (2021年6月24日 18時) (
レス) id: f5a254d1c8 (このIDを非表示/違反報告)
佐々 - 相澤先生推しなのでとても嬉しいです！夢主の気持ちの揺らぎ方がとってもうまく書かれていてすごいです！これからも頑張って下さい！！ (2021年6月21日 19時) (レス) id: 664e728fec (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - サキさん» どうもありがとうございます！不定期ですが、何卒宜しくお願いします！ (2021年6月7日 17時) (レス) id: f5a254d1c8 (このIDを非表示/違反報告)
サキ - 文章力があり、とても羨ましいです！！更新応援してます！ (2021年6月6日 13時) (レス) id: 9e2ae1981f (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - ありがとうございます！更新遅くなりましたがこれからもどうかよろしくおねがいします！ (2021年5月30日 21時) (レス) id: f5a254d1c8 (このIDを非表示/違反報告)
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