百話。 ページ1
Aside
「すみません、あなたのヒーロー名を教えてもらってもいいですか？」
「…え、あ、エル、です。」
ミルコさんが事件の処理をしていて私は誘導も終わって暇になった。
カメラを持った人に声をかけられた。
「エルさんですね。
この間の雄英の体育祭で一位をとりましたよね？
今回は職場体験なんですか？」
「はい。
ミルコさんのところでお世話になってます。」
とりあえず笑って受け答えをすることにした。どうすればいいかわからなかったし。
死柄木は有名になれっていってたし問題はないはず。
「エル！
終わったし今日はもう戻るぞ！」
そう言ってミルコさんが来た。
ミルコさんの高い身長だとやっぱり目立つんだろうな。見上げる形になる。
「ミルコさん、エルさんはどういった方ですか？サイドキックを持たないと評判でしたけれど……。」
「ん？
ああ、私はこのまま来てほしいと考えているがな！ほら、戻るぞエル。」
「あ、はい！」
ミルコさんは歩いていっていた。
急いでついていくとさっきのハンバーガーの続きを渡された。
冷めていても中々に美味しい。
「今日は大仕事をしたしこのまま昨日のホテルに戻って夕飯食って休むことにしよう。
まぁ、夜中に要請があるかもしれんがな。
怪我はないな？」
「はい。
大丈夫です。」
ミルコさんはそう言うとにっこり笑った。
頭をグシャグシャと少しだけ乱暴に撫でられて、髪の毛がすこし乱れた。
どことなく嬉しそうに笑っている気がした。
どうすればいいかわからなくてとりあえず笑っているとまた、たくさん撫でられた。
「よくやったなぁ。
お前のお陰で被害は半減したそうだ。死亡者も多数出るらしかったが０になった。
この調子で頼むぞ。
まぁ、まだ仮免も持ってない学生だから今日みたいなことじゃなければ個性は使わせられないが…でも、誘導の仕方もよかった。
いいヒーローになるよ。」
「…ありがとうございます。」
いいヒーローに。
いいヒーローとはどんなヒーローなのだろうか。ミルコさんはそうなのだろうか。
私にはその線引きがよく分からない。
いいヒーローになる。
きっと、ミルコさんにこう言われたことは誇らしくて誇るべきことなんだろう。
でも、なんとも思えなくて。
ただ、出来るだけ嬉しそうに見えるように笑った。
嬉しいとかそんなものをあんまり感じたことがない私は笑うのは違和感がある。
どうすればいいのかな。
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ミナミ(プロフ) - 佐々さん» ありがとうございます！相澤先生かっこいいですよね、私も推しなのですごく分かります！褒めていただけて嬉しいです！これからもよろしくおねがいします！ (2021年6月24日 18時) (
レス) id: f5a254d1c8 (このIDを非表示/違反報告)
佐々 - 相澤先生推しなのでとても嬉しいです！夢主の気持ちの揺らぎ方がとってもうまく書かれていてすごいです！これからも頑張って下さい！！ (2021年6月21日 19時) (レス) id: 664e728fec (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - サキさん» どうもありがとうございます！不定期ですが、何卒宜しくお願いします！ (2021年6月7日 17時) (レス) id: f5a254d1c8 (このIDを非表示/違反報告)
サキ - 文章力があり、とても羨ましいです！！更新応援してます！ (2021年6月6日 13時) (レス) id: 9e2ae1981f (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - ありがとうございます！更新遅くなりましたがこれからもどうかよろしくおねがいします！ (2021年5月30日 21時) (レス) id: f5a254d1c8 (このIDを非表示/違反報告)
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