百七十五話 ページ27
Aside
それから、一日経ち今日決行される。
朝の八時半。
警察とヒーローが総出で集まり、死穢八斎會の本拠地の前にいる。
先ほどサーが説明していたところだった。
確信に至った経緯について。
あたしの個性で分かったことも含まれていたらしい。本拠地には大量の弾があった。
恐らくだが本物も出来上がっている可能性が高い。
それらと、女児用玩具を部下が買っていたところを見て予知して判断したとの事。
いよいよ。
準備は万全だ。
個性も今すぐにでもフルスロットルで使える。今は動きがあるか見ているけれど。
壊理ちゃんを必ず助ける。
もう二度とあの時のように負けるかもなんて思っちゃいけない。あたしが弱気になってはいけない。
バ「Aちゃん、緊張してそうだね。」
緑「緊張で吐きそうです。」
セ「真顔で言われると本当に吐かれそうだ。落ち着いてね。」
心配される始末だ。
顔にそんなに出ていただろうか？
まぁ、気にしている暇はない。もうすぐ始まるのだから。
サ「A……否、アリア。」
緑「何でしょうか？サー。」
サーが声をかけてきた。
いつもより真剣な声だった。
真っ直ぐに只、こちらを見つめて来ている。一体どうしたのだろうか。
サ「お前なら大丈夫だ。
頼りにしている。」
緑「……はいっ！」
そっと頭を撫でられた。
優しくて大きい手。サーって前々から何となく思ってたけれどお父さんみたい。
父親ってこんな感じなのかな。
父さんも余り話さないし……今は何より、単身赴任中だしな。作ってまた笑っておいた。
勝たないといけない。
全力を。
警「ヒーロー、多少手荒になっても仕方がない。
少しでも反抗の素振りや怪しい動きが見えたらすぐに対応を頼むよ。
相手は仮にも今日まで生き延びた極道者。
くれぐれも気を緩めずに各員の任務を全うしてほしい。
出動！！」
聞こえてくる声。
死穢八斎會の方はどこか変だった。
人が動きが回っている。と言うか、動きすぎじゃあないか？おかしい。
細かい動きはこちらでは読み取れない。
でも、これは……。
蛙「Aちゃん？
どうしたの？何かそちらで異変でもあったのかしら。様子が変よ。」
今日まで慎重にやって来た。
それだけあの男、頭が回っていると言うのか。やはり、生き残った極道者なだけある。
警「令状読み上げたらダーッ！！と行くんでよろしくお願いします！」
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ミナミ(プロフ) - 今井 明希さん» ありがとうございます！続編もこれからもよろしくお願いいたします！ (2020年2月12日 22時) (
レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
今井 明希(プロフ) - 面白いです！最新がんばってください！ (2020年2月12日 0時) (レス) id: d714c1a6ae (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 読んでくださってありがとうございます！背景ちょっといつも考えていたので気づいてもらえて嬉しかったです！これからも頑張るので宜しくお願いします！ (2020年1月29日 22時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
メガネザル - 面白くて一気に読んじゃいました！ 更新頑張ってください！応援しています(*´▽｀*) (2020年1月28日 22時) (レス) id: 7074a2782f (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ - 続編応援してます！これからも頑張ってください。毎回、後ろの背景?が変わって何かワクワクしてます(語彙力がない) (2020年1月28日 21時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
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