百七十四話 ページ26
Aside
サ「尻尾をつかんだぞ。
明日、決行だ。Aはもう作業は終わっているだろう。送っていこう。
今日はしっかり休んだ方がいい。」
緑「分かりました。
ありがとうございます。」
バ「あ、はい、荷物。」
手渡された荷物を持ち、バブルガールさんも一緒にサーの車に乗り込む。
いよいよ、明日。
壊理ちゃんを助ける。
作戦決行の日。
サ「Aの個性は出来る限り温存しておきたい。もしもの時がある。
それに恐らくあちらはAの個性をほぼほぼ掌握していると思う。無闇に行っては危険が及ぶだろう。
Aは私たちと行動することになる。
万が一が起こらない限りな。」
バ「これ、敵の個性とかの資料。
覚えられるだけでも覚えておいた方がいいよ。いつ、誰と戦うことになるか分からないしね。」
緑「はい。」
沢山の資料。
敵の個性。
色々な個性が集まっている。
上手く行けばいいけれど……誰も死んだりするなんてことが無ければ。
治崎の個性は強力だ。
どうやら頭も随分と回るような相手らしいし、恐らく万全の体制で行ったとしても……かなり厳しくなるだろう。
それでも。
そうだとしても、勝たなければいけない。
壊理ちゃんを助ける。
相手が強いだなんて負けていい理由にならないもの。逃げていい理由にならないもの。
逃げていいときなんて無いんだから。そんな時は。
それに、治崎の行動は後々こちらにも影響するかもしれない。
もしかしたら、この戦いで兄さんが危ない目に会うかもしれない。
壊理ちゃんを助けることが最優先事項。
それは分かっている。
あたしはアリア。
皆が自然体で笑っていられる世の中を目指す者。
兄さんが傷つけば、母さんはまた泣くでしょう？
一度たりともあたしのことでは泣かないのに。悲しんでくれないのに。
所詮、あたしはその程度。
それでも構わないよ。
母さんが笑って過ごせるのであれば、それでも構わない。だから、母さん。
あたしの全てをかけてでも、母さんの笑って過ごせる未来だけは守って見せるよ。
何を犠牲にしようとも。
母さんがあたしを見棄てようとも。あたしを嫌ってしまっても。例え……。
母さんにとってあたしが必要でなくても。
あたしが生きていても意味がない。
母さんが笑っていないと。
歪んでるかもしれない。
何と言われようと構わない。
嫌われてると知ってしまった。
でも、そうだとしても。
せめて、笑って生きていてと願うことは都合が悪すぎるだろうか。
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ミナミ(プロフ) - 今井 明希さん» ありがとうございます！続編もこれからもよろしくお願いいたします！ (2020年2月12日 22時) (
レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
今井 明希(プロフ) - 面白いです！最新がんばってください！ (2020年2月12日 0時) (レス) id: d714c1a6ae (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 読んでくださってありがとうございます！背景ちょっといつも考えていたので気づいてもらえて嬉しかったです！これからも頑張るので宜しくお願いします！ (2020年1月29日 22時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
メガネザル - 面白くて一気に読んじゃいました！ 更新頑張ってください！応援しています(*´▽｀*) (2020年1月28日 22時) (レス) id: 7074a2782f (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ - 続編応援してます！これからも頑張ってください。毎回、後ろの背景?が変わって何かワクワクしてます(語彙力がない) (2020年1月28日 21時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
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