百五十五話 ページ7
Aside
緑「…皆、暗いね。」
第一声、なんと声をかけるか迷って適当に声をかけた。ビッグ3の方々も珍しく暗い。
そんなに、ショックだったのか。
通形先輩と兄さんは分からなくもない。目の前であの子を保護出来なかったのだから。
他の人はどうしてなのか。
切「…うおっ、そ、そうか？」
緑「うん、凄く。」
さっきまで話をしていた相澤先生も一旦話を止めていた。
声をかけると、皆どうしてだかあたしを見ている目が、いつもとなんだか少し、違う。
どうしたんだろう、本当に。
切「まぁ！あれだ！
あんまりにも重い話聞いちまったんで、どうしたもんかってなってて…。
ほら、緑谷と通形先輩は特にそうだしよ。」
緑「…本当に、それだけ？」
何となく、他にもあるような気がした。
絶対に触れてはならないような気がしてならない。でも、知らずにはいられない。
どうしてなのだろうか。
麗「へぇっ！？
いや、ほんとにそれだけそれだけ！Aちゃんも疲れたやろ？
こっちは気にせんでいいよ！勝手にこうなっちゃってるだけだし。あっ、Aちゃんさっき敵討伐してたよね！
すごかった！」
あからさまに、話を剃らされた？
これは本当に何かあるな。
あたしは聞いてはならないようなことなのだろう。あたしが来る前に何があったんだろう。サーは……何を話したんだろう。
緑「…そんなこと、無いよ。」
これ以上、踏み込むべきではない。
言いたくない話をさせるべきではない。そう判断して踏み込まないでおいた。
そうすると、皆どこかホッとした顔をしていて……。
やはり、そうなのか。
すると、温かく何かに包まれているようなそんな感覚がした。
やっと整理がついて誰なのか見てみると、梅雨ちゃん、だった。
緑「……梅…雨ちゃん…？
どうしたの……？」
力強く抱き締められる。
誰かに抱き締められるのは久しぶりでどうすればいいのか分からない。
でも、手は震えていた。
蛙「……何でも…無いわ。
只……心配、だったのよ。
Aちゃん、火とかそう言うの……個性上、苦手…でしょう？
無事で、良かったわ……。」
手は温かかった。
何を隠されているのかは分からない。踏み込むべきではない。
梅雨ちゃんは、この人は……何で、あたしの心配をしているのか。何で、抱き締めているのか。血がまだ残っているから臭いし。
汚れる。
それが、分からなかった。
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ミナミ(プロフ) - 今井 明希さん» ありがとうございます！続編もこれからもよろしくお願いいたします！ (2020年2月12日 22時) (
レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
今井 明希(プロフ) - 面白いです！最新がんばってください！ (2020年2月12日 0時) (レス) id: d714c1a6ae (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 読んでくださってありがとうございます！背景ちょっといつも考えていたので気づいてもらえて嬉しかったです！これからも頑張るので宜しくお願いします！ (2020年1月29日 22時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
メガネザル - 面白くて一気に読んじゃいました！ 更新頑張ってください！応援しています(*´▽｀*) (2020年1月28日 22時) (レス) id: 7074a2782f (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ - 続編応援してます！これからも頑張ってください。毎回、後ろの背景?が変わって何かワクワクしてます(語彙力がない) (2020年1月28日 21時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
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