百九十七話 ページ49
相澤side
何もかもが終わり、俺は緑谷が目が覚めたと聞いてナイトアイの病室に連れていった。
ナイトアイは助からない。
もうすぐ、亡くなるだろうとの事だった。Aはまだ気がついていない。
だが、いずれ知るだろう。
誰が悪いとは言えなかった。
誰も悪くは無かった。
それでも、思い現実だった。その場にはオールマイトもいて、通形も看護師に止められながらも押しきって入ってきた。
サ「心残りは、ある。
イレイザー、あの子の担任…なのだろう？」
相「はい。」
息も絶え絶えなのに、どうしても伝えなければならないのか必死に言葉を紡いでいる。
余りにも痛々しかった。
人の死は何回と見てきた。
ヒーローとは救う反面、そう言うのを多く見てしまう仕事でもある。
そして、殉職も多い。
仕方のない事だった。
サ「…あの子が目が覚めたとき、叱ってやってくれ。
……あの子は未だ…自分と言う存在に……価値を見出だせてはいないんだろう。
今回の戦いでも…自分は何よりも後回しだった。それは…ヒーローとしては立派だ。
それを勇姿と捉える者もいるだろう。
分かっていると思うが……あの子に自分を大切にすると言うことを教えてやってくれ。」
相「…はい。」
本当に、ナイトアイはAのことをよく見ていた。だから、あいつも慕っていたんだろう。師として…。
あいつはこの現実を受け止められるのか。
余りにも辛く、悲しいものだ。
きっと、それを知ったら自分のせいにするだろう。あいつはそう言うやつだ。
サ「…それからミリオ、あの子が笑えるようにしてやってくれ。
¨作る¨ことでしか……¨義務¨でしか笑えなくなったあの子を。
楽しい、と言うことを教えてやれ。
なに、お前なら出来る。
あの子が死なないようにするには…生への未練が無いといけないからな。今は分からなくともいつか分かる。
もしも、あの子に何かあったら……事務所にある私の引き出しの中にある、封筒を見るといい。なにかあったときの為に遺しておいた。」
ナイトアイの予知は外れた。
今回、初めてのこと。
それだけ未来をかえるのは難しい。次も外れるかは分からない。
サ「…もう一度、未来を変えてくれ。」
通「…はい！
分かりました…サー！必ずやり遂げて見せます！」
涙を拭って通形はそう誓った。
これから先、どうなるかは分からない。それでも、確かにナイトアイはあいつを守ろうとした。
Aにそれだけは伝えなければならない。
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ミナミ(プロフ) - 今井 明希さん» ありがとうございます！続編もこれからもよろしくお願いいたします！ (2020年2月12日 22時) (
レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
今井 明希(プロフ) - 面白いです！最新がんばってください！ (2020年2月12日 0時) (レス) id: d714c1a6ae (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 読んでくださってありがとうございます！背景ちょっといつも考えていたので気づいてもらえて嬉しかったです！これからも頑張るので宜しくお願いします！ (2020年1月29日 22時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
メガネザル - 面白くて一気に読んじゃいました！ 更新頑張ってください！応援しています(*´▽｀*) (2020年1月28日 22時) (レス) id: 7074a2782f (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ - 続編応援してます！これからも頑張ってください。毎回、後ろの背景?が変わって何かワクワクしてます(語彙力がない) (2020年1月28日 21時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
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