百四十二話 ページ44
Aside
朝、目が覚める。
ヒーローコスチュームを持ち、急いで出発した。まだ、少し薄暗い。
でも、今日は早く行かなければ行けなかった。どうしても。
緑「…おはようございます、サー。」
サ「よし、来たな。
ヒーローコスチュームに着替えてこい。それから、戻ってきて手伝ってくれ。」
緑「はい。」
バブルガールさんが言うには、今日はデビュー日になるらしい。
あたしはこれまでそれらしいヒーロー活動はしていなかった。だから、事務所の皆は心配してくださっている。
最近は特に、死穢八斎會の調査ばかり続いていた。
サーの話によると、パトロールするところはそれほど敵も現れないところらしいから気楽に行くように、とのことだった。
バ「あ、Aちゃん、その資料とってもらってもいい？」
緑「これ、ですか？」
バ「うん。ありがとう。」
忙しそうに動き回っていた。
どのように話すのかでバブルガールさんは緊張しっぱなしだし。
サーはサーでなんだか考え事をしているようだった。
そうやって忙しく過ごしていると、サーたちの出発の時間になった。
あたしは時間になるまでここで待つ。
サーたちは先に行って向こうでの準備があるからだった。
あたしが待つ時間はほんの１０分足らずだけれど。
サ「では、行ってくる。
くれぐれも無理をするな。出来ないと判断したら応援を呼べ。Aの事だから分かっていると思うがな。
市民の前に出たら、お前は《アリア》になるんだ。
堂々としていろ。」
緑「…はい！
一時間、終わったらすぐに合流します。」
バ「気を付けてね。」
緑「行ってらっしゃい、です。」
時間通りとは言え、やはり忙しいのかあわただしくサーたちは出ていった。
それからあたしは少し散らかった部屋の整理をして、パトロールの準備をした。
耳に無線をつけ、いつでも喋れるようにする。
あたしはスマホを持っていないからとのことで借りた。
この無線、便利なものでダイヤルをいじるだけで警察にも連絡する事が出来る。
万が一、敵が現れた場合だ。
サーは無理だと判断したら応援を呼べと言った。だから、この無線はとても便利。
とは言っても、他のヒーローが来るまではあたしが押さえなければならない場面もあることだろう。
頑張らないと。
今日はデビュー日。
サーはあたしに任せてくれた。理由はどうあれ、任せてくれた。
その信頼に報いら無ければいけない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 747人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆ - だ、誰落ちになるんだろう...() (2020年1月27日 19時) (
レス) id: 307b6a2115 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 田中さん» バブルガールの台詞でしょうか？そこならば確認したところミリオンと呼ばれていました。その他の呼ばれ方もサーはミリオですし間違いはないと思うのですが…間違ってたらほんとすみません。場所も教えていただけると有り難いです。 (2020年1月23日 21時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
田中 - ミリオ先輩のヒーローネームは私の記憶違いでなければルミリオンではありませんでしたか？ (2020年1月22日 22時) (レス) id: 8a90152d92 (このIDを非表示/違反報告)
彼雨(プロフ) - 私は思った…もしや禁断の恋来るパティーン！？ (2020年1月13日 21時) (レス) id: 1d3d5b016f (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - ななさん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！これからもよろしくお願い致します！ (2020年1月11日 20時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
