百二十六話 ページ28
Aside
相「お疲れさん。」
緑「…あ、相澤先生。
受かりました。取り敢えず、ホッとしてて……あ、先生。」
相澤先生が声をかけた。
寮に戻る道すがら。あたしはゆっくり帰っていたから。いまは一人だった。
相「なんだ。」
緑「……雄英の、記者会見の映像、芦戸さんたちに見せてもらったんです。
…その、嬉しかったです。」
先生にずっと言いたかった。
言わなければいけないという気がしてたんだ。大事なこと。伝えたかったこと。あと言葉で救われたこと。
相「…嗚呼、あれか。
否、礼を言われるもんじゃあないがな……。只、思ったことを言っただけだ。
メディアは嫌いだしな。」
緑「…それでも、嬉しかったです。
ありがとうございます。」
作って笑った。
笑った方がいい。笑顔を見せた方が伝わる。本当はこんなのじゃない方がいいんだけれど……あたしはそれ知らない。
知る術すら、知らない。
相「…どういたしまして。
それよか、お前大丈夫か？個性、かなり使ってただろ。かなり薄くなって……おい？」
作って笑った。
個性を使った。
抑えてたものが溢れてくるような感覚……。自分でも抑えられない。
相「おい、A！
キャパオーバーか？」
そんなことはない。
だって、キャパオーバーは薄くなるだけだ。完全に見えなくなる、それだけ。
そう言えば……連れ去られてから何度か限界を広げる練習をして来たけど…その時から変な感覚ではあった。
神野事件の時、何かされたのか。
分かったのは体が変化していると言うことだけだった。異常に暑い。
個性が抑えられない。
緑「…せん、せっ……。
こっち…来たらっ……駄目…個性が………押さえられなっ……！」
相「…お前、俺の個性忘れてないか…？
ほら、ばあさんとこ行くぞ。」
相澤先生が個性を使って、何とか落ち着いた。動かない体を抱えられる。
前はおぶさった。
なのに、今は変な感じだ。キャパオーバーのせいなのか……体が熱い。
異様に、緊張する。
先生に触れられているところが熱い。
抑えきれない感情が溢れ出してきそうだった。何なんだろうか、これは。
大きくて温かい体。
変に意識している気がしている。
そう言えば、記者会見の映像を見せてもらったときから先生といると変な感じがしてたけど……。
あたしは都合よく、それには気付かなかった。
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ゆゆ - だ、誰落ちになるんだろう...() (2020年1月27日 19時) (
レス) id: 307b6a2115 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 田中さん» バブルガールの台詞でしょうか？そこならば確認したところミリオンと呼ばれていました。その他の呼ばれ方もサーはミリオですし間違いはないと思うのですが…間違ってたらほんとすみません。場所も教えていただけると有り難いです。 (2020年1月23日 21時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
田中 - ミリオ先輩のヒーローネームは私の記憶違いでなければルミリオンではありませんでしたか？ (2020年1月22日 22時) (レス) id: 8a90152d92 (このIDを非表示/違反報告)
彼雨(プロフ) - 私は思った…もしや禁断の恋来るパティーン！？ (2020年1月13日 21時) (レス) id: 1d3d5b016f (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - ななさん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！これからもよろしくお願い致します！ (2020年1月11日 20時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
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