五十八話 ページ10
Aside
体が軋むように痛んだ。
最近はサーのところで寝泊まりしていたから、此の痛みも久し振りだ。
学校に行かないと。でも、体が痛いし動きたくもない。休んじゃおっかな。
でも、それはできないし。
すると、兄さんの朝食の準備をしている母さんがつけたテレビの音が聞こえてきた。
何でも、今日は急に夏がやって来て猛暑日になるとか。
私は空気だ。
だから、体温は常に20度前後。普通世人間よりも低い。其が30度に上がられたらそれ丈で私にとっては熱中症になりかねない温度だ。
だから、夏になる前は体を一日かけて平均体温をあげなきゃならない。
それをしないと、前は酷く熱が出て本当に死にかけた。誰も心配はしなかったけど。
取り敢えず、今日は体温メンテナンスでゆっくりしておかないと、と頭に入れておく。
ヒーロー基礎学は休んだ方がいいだろうな。
学校に向かうと、先ずは職員室に行きその事を話す。入学の時に書いた書類に個性を書くところがあったから把握しているはずだけれど。
緑「…失礼します。」
相「どうした。」
運良く、相澤先生が出てくるタイミングだった。ラッキーだ。
私はこう言うの、苦手なんだよね。
緑「個性を書く書類に書いたと思うんですけれど……。
今日、メンテナンスでヒーロー基礎学を休ませてもらってもいいですか？」
相「ああ、そろそろだと思ってた頃だよ。
なら、ヒーロー基礎学の間は婆さんのところに居とけ。あそこなら涼しいだろ。」
緑「…ありがとうございます。」
相「おう。」
そう言われた。
リカバリーガールのところに行くのか。余り話したことはないけれど大丈夫かな。
迷惑じゃあ、無いかな。
でも、メンテナンスはしないともしも倒れたりしたらその方が迷惑だろう。
自分に対して、そう言い聞かせた。
分かっている。怖いだけだって。
もしも、邪魔だと思われたりしていたら？
もしも、私なんかいない方がいいと思われていたら？
それを知ったら、私はきっと立ち直れたりしない。
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すぐる - 50話の「応用が利く」のところが「応用が聞く」になっています。細かくてすいません🥳 (2023年1月12日 0時) (
レス) @page2 id: a8ac25d13a (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴,,, - この作品のおかげでサーを推しはじめた (2022年12月27日 1時) (レス) @page4 id: e85af83036 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 轟の成長みたいな感じですか？ 母が言っていたセリフも似ていますよね！ (2022年7月28日 20時) (レス) @page20 id: 279e5ec09b (このIDを非表示/違反報告)
たむたむ - ミリオの個性は通過じゃなくて透過だよ (2021年10月11日 22時) (レス) @page2 id: 124affbb66 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 脱線脱出tomorrow さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします (2019年12月11日 4時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
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