五十三話 ページ5
Aside
戻ってきて、その後は気付かれないようにして過ごしていた。
ほとんど完璧に空気になるようにしていたから、バレることは無かった。
こっそりと本当にワープが出来るかどうか試してみたら案外上手く出来そうだった。
本格的にはやっていないから、まだ感覚は分からなかったけれど。
サ「アリア。
今日はどうだったか。
ミリオはあの様子だと気づいていないようだ。君の方では収穫はあったのか。」
緑「…うわっ…と、あ……通形先輩は強いと思いました。個性の使い方も分かっていて…。
元から強個性と言うか強個性にしたがぴったり当てはまりそうですね。
……後、ワープの仕組みは多分、…大体わかりました。」
サ「話してみてくれ。」
緑「…はい。
…通形先輩のワープは……なんと言うか、…個性を使って一度地面に落ち、そこから向きや角度を調整して個性を解くことによって成り立っていると思うんです。
あっていますか？」
サ「…ああ。
しかし、ここまで速いとは思ってもいなかった。流石だな。
見込んだ通り……否、期待以上だ。
では、もう自分の個性の応用の方には気付いているんだろう？」
緑「…はい。
あたしの場合は、あたし自身が一度完璧な空気になり、その場合でのみ移動が出来る。
今までは攻撃とか、防御を考えていたけれどこんなことが出来るだなんて思っても見ませんでした。
でも、試してもいまいちコツがつかめなくって……。」
サ「そうだろうな。
ミリオも最初の頃はそうだった。此れから地道にやっていくしかないだろう。
明日、それの細かい調整をしていこう。職場体験の時間は少ない。
ここで何れだけ学んで学校に戻るかで、大きく差が開くものだ。部屋に案内しよう。
嗚呼、後風呂にも案内しておく。
食事をする必要もあるな。
取り敢えず、先に風呂に入っておけ。その間に食事の方を準備しておこう。
突き当たりを右だからな。」
緑「…え、食事まで用意していただくなんて申し訳無いです……。
自分で済ませておくので…」
サ「こう言うときは甘えておくものだ。
それに、あの後もミリオに付いていきっぱなしで昼もろくに食べていないだろう。
食べられないものはあるか。」
緑「…あ……えっと…カツ丼、です…」
サ「…意外だな。」
緑「…家で無駄に沢山出て厭きたと言いますか……。兄の好物なんですけど、どうしても好きになれなくって。」
サ「分かった。
さっさと入ってこい。」
緑「ありがとうございます。」
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すぐる - 50話の「応用が利く」のところが「応用が聞く」になっています。細かくてすいません🥳 (2023年1月12日 0時) (
レス) @page2 id: a8ac25d13a (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴,,, - この作品のおかげでサーを推しはじめた (2022年12月27日 1時) (レス) @page4 id: e85af83036 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 轟の成長みたいな感じですか？ 母が言っていたセリフも似ていますよね！ (2022年7月28日 20時) (レス) @page20 id: 279e5ec09b (このIDを非表示/違反報告)
たむたむ - ミリオの個性は通過じゃなくて透過だよ (2021年10月11日 22時) (レス) @page2 id: 124affbb66 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 脱線脱出tomorrow さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします (2019年12月11日 4時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
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