八十三話 ページ35
Aside
それからまた、次の日。
大分慣れては来たものの、余り上手くはいかないものだ。それでも、温度差が少しずつなくなってきている。
もっと。
もっとだ。細かいところも変化がないように。後、スピードも欲しい。
すぐに出来ないと意味がない。
相「大分出来るようになったな。」
緑「…っ…あ、はい。
でも、まだ時間が掛かってしまうんです。早くできないと意味がないので。
スピードをあげようとしたら、どこかおかしくなってしまって。」
相「…そうか。
まぁ、この二日でここまで出来るようになりゃ上出来だろう。他のやつはまだまだ時間かかりそうだしな。
Aは元から素質がある。
この合宿中に上手く出来るようになるだろうな。取り敢えず、もう今日は終いだ。」
空を見ると、もう夕陽が沈みかかっていた。多分、もう集合はかかってたんだろう。
個性の使いすぎで空気になって届かなくなったのかな。
緑「はい。
ありがとうございます。」
相「どういたしまして。
今日はこのあと肝試しだからな。もう他のやつは飯を作ってる。」
相澤先生についていって戻ると、もう肉じゃがが出来上がりそうだった。
蛙「あら、Aちゃん。
遅かったわね。」
緑「…へっ……あ、夢中になっちゃってマンダレイの声、聞いてなかったの。」
蛙「そう。
そう言えばAちゃん、雄英のジャージしか持ってきてないようだけれど大丈夫なの？」
緑「あ、大丈夫。
洗濯機借りるつもりだし。まぁ、ちょっと足りなくなりそうだけどなんとかなるよ。」
蛙「私のを貸すわ。
Aちゃん、結構頑張ってるから汗でベトベトでしょう？きっと気持ち悪いわ。
私、少し余分に持ってきてしまったのよ。けろけろ。」
緑「…いいの？蛙吹さん。」
ぶっちゃけ困ってた。ないものは無いんだからって割り切ってた。
蛙「梅雨ちゃんと読んでちょうだい。
待ってて、持ってくるわ。皆、もう着替えているし食べる前に着替えるといいわ。」
緑「…ありがとう。」
蛙「けろけろ。いいのよ。」
蛙吹さんから借りた服を着て、肉じゃがを食べた。クラスメートと話すことは滅多に無いので、少しくすぐったかった。
肉じゃがは、凄く美味しかった。
まともに朝昼晩ご飯を食べることは久しぶりだったから、少ししか食べられなかったけれど。
合宿ってこんなに楽しいものなんだ、と改めて思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 832人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すぐる - 50話の「応用が利く」のところが「応用が聞く」になっています。細かくてすいません🥳 (2023年1月12日 0時) (
レス) @page2 id: a8ac25d13a (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴,,, - この作品のおかげでサーを推しはじめた (2022年12月27日 1時) (レス) @page4 id: e85af83036 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 轟の成長みたいな感じですか？ 母が言っていたセリフも似ていますよね！ (2022年7月28日 20時) (レス) @page20 id: 279e5ec09b (このIDを非表示/違反報告)
たむたむ - ミリオの個性は通過じゃなくて透過だよ (2021年10月11日 22時) (レス) @page2 id: 124affbb66 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 脱線脱出tomorrow さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします (2019年12月11日 4時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
