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八十話 ページ32

Aside

 

バ「……落ち着いて来た?」

緑「…っ……はい……すみません。」

バ「大丈夫ですから!」

それから暫くして、漸く落ち着いてきた。

涙は止まった。

それを見計らって、バブルガールさんはそっと離れた。少しだけ、寂しかった。

誰かに抱き締められたのは、もう記憶もないくらい昔の事だったから。もう少しだけ、そうして欲しかった気持ちもある。

サ「…恐らくその原因はAの個性が強くなってきたからだろう。

普段、個性を使っていて急に使わなくなると反動で個性が漏れると言うことがある。
だからだと思う。

これからはそう言う時があればうちの事務所に来るといい。
いつでも、歓迎するからな。」

バ「私も、待ってます!

まぁ、出来る限りない方がいいことは分かってるんだけどね。」

緑「…ありがとうございます。」

サ「それから……温度に対する耐性をやはりもう少しつけなければならないな。
雨が降ってから出動出来ません、は困るだろう。」

緑「はい。

やってはいるんですけど何分、時間もかかりますし何より難しくて……」

サ「…Aの個性は空気を自分の好きなように操れる、だろう?」

そうサーは聞いてきた。

急にどうしたんだろう。
驚いて、答えた。

緑「はい。どうしたんですか?」

サ「…まだ早いかと思っていたが……空気の流れを変えたりして、暖かくしてるすると言うことは出来るはずだ。

それの逆もまた然り。

温度の低い空気を遠ざけ、暖かいものを持ってくる。それが出来るようになれば……火を操る敵とも氷等を操る敵ともやりあえる。

それか……気温も操れるようになるか、だな。」

緑「気温を?」

前者はまだしも、そんなことがあたしに出来るのだろうか。やろうとも思ってはいなかったけれど、それでも難しいことだと言うことは分かる。

サ「空気を自分の好きなように操れるのだろう?ならば出来なくても不思議じゃない。

まぁ、応用だから気温を変えるくらいしか出来んだろう。だから、先ずは空気の流れを変えること……。

それを重点的に合宿ではやるといい。

空気の流れを変えることは出来るようになれば天気を変えたりも出来るだろう。
応用が効く。」

緑「…はい。」

サ「私が出来るといいんだが……。

まぁ、次の職場体験か……インターンでまた見よう。それまでは、学校で学べ。

案外、クラスメートから学べることもあるだろう。」

緑「…はい……!」

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すぐる - 50話の「応用が利く」のところが「応用が聞く」になっています。細かくてすいません🥳 (2023年1月12日 0時) (レス) @page2 id: a8ac25d13a (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴,,, - この作品のおかげでサーを推しはじめた (2022年12月27日 1時) (レス) @page4 id: e85af83036 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 轟の成長みたいな感じですか? 母が言っていたセリフも似ていますよね! (2022年7月28日 20時) (レス) @page20 id: 279e5ec09b (このIDを非表示/違反報告)
たむたむ - ミリオの個性は通過じゃなくて透過だよ (2021年10月11日 22時) (レス) @page2 id: 124affbb66 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 脱線脱出tomorrow さん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いいたします (2019年12月11日 4時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミナミ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年11月5日 21時

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