六十三話 ページ15
Aside
光「じゃあ、お休みなさいAちゃん。」
光己さんはあたしを客間に通してくれ、布団も敷いて下さった。
自分でやると行っても、いいのよと言われるばかりだった。
こう、優しくされるのは馴れてない。
光己さんは何も聞かないでくれる。
きっと、察してはいるんだろうけれど、其でも何も聞かずにいてくれている。
だから、あたしは安心できているんだ。
何か聞かれたら、誤魔化しきれる自信はあたしには無いから。
布団に入ると疲れていたのか、直ぐに眠りについた。
◇◇
緑「おはようございます。」
光「おはよう。
さ、朝ごはん食べましょう！勝己呼んできてくれないかしら。
あいつ、まだ寝てるのよね。」
緑「分かりました。」
かっちゃんの部屋に行くとしっかり寝ていた。こうやって見ると、静かにしてたらきっとモテるんだろうな。
只、切れやすいところを直したら。
緑「かっちゃん、光己さんが朝ごはんだって。起きて。」
そうやって揺さぶると、思ったよりも早くかっちゃんは起き上がった。
眠そうな顔だけど、そのまま布団から出た。
爆「……はよ。」
緑「…おはよ。
かっちゃん、寝癖凄いよ。」
爆「あぁ！？
朝なんだから仕方ねーだろ！！そう言うてめぇこそ、前髪はねてっぞ！」
緑「ッﾋ……まだ直ってない？
ま、まぁいいや。よく朝から叫べるよね……。血圧上がっちゃうよ。」
爆「黙れや！
とっととした行くぞ！」
かっちゃんはそう怒鳴って下に降りていった。あわてて追いかけて下に降りるとそこには朝ごはんが並んでいた。
美味しく朝ごはんを戴いて学校に行く準備を済ませ、学校に行く時間になった。
緑「…えっと、お邪魔しました。」
光「いえいえ！
Aちゃんが来て久しぶりに楽しかったわ！学校でも頑張ってね。
行ってらっしゃい。」
緑「…行ってきます。」
爆「行ってくる。」
光己さんに見送られて玄関を出た。
今日はかっちゃんと学校に行く。いつもと違って何だかとても心が温かい気がした。
お母さんもああ言ってくれたらどんなにいいことだろうか。
そんなこと、起きないことは知っている。
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すぐる - 50話の「応用が利く」のところが「応用が聞く」になっています。細かくてすいません🥳 (2023年1月12日 0時) (
レス) @page2 id: a8ac25d13a (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴,,, - この作品のおかげでサーを推しはじめた (2022年12月27日 1時) (レス) @page4 id: e85af83036 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 轟の成長みたいな感じですか？ 母が言っていたセリフも似ていますよね！ (2022年7月28日 20時) (レス) @page20 id: 279e5ec09b (このIDを非表示/違反報告)
たむたむ - ミリオの個性は通過じゃなくて透過だよ (2021年10月11日 22時) (レス) @page2 id: 124affbb66 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 脱線脱出tomorrow さん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします (2019年12月11日 4時) (レス) id: 4b9f084e7b (このIDを非表示/違反報告)
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