二百五十九話。 ページ10
Aside
「リューキュウ！！二人とも！！」
「デクくん！？あれ！？」
何やら混乱してるらしい。でもそっちに気を取られるわけにはいかない。
走ってそのまま治崎のもとに向かう。
足場に向かって棘が生えてきたが気にするわけにはいかない。すぐに治るものだ。
そのとき、ナイトアイの名が出てきて、怪我をしたらしい感じがした。
「ナイトアイの保護を頼む！！」
早くこっちを終わらせて、治さないと。
そう思って一瞬振り返ると、お腹に棘が刺さっていた。
背筋がゾッとする。あれは、治せない。
「治崎！！」
デクの叫ぶ声を聞いて前を見ると、エリちゃんが上へと巻き上げられていた。それを見て、舌打ちをする。
なんでこうも。
なんでこうも、あんな小さな子を。
「メチャクチャだ…。ゴミ共が！」
上に上がっている。穴から出る気だろう。
その瞬間自滅覚悟で鉄線銃を上に打ち、天井の穴に引っ掛ける。
「させるかァ！！」
「しつこい______…。」
「治崎！！」
そのとき、信じられないものを見た。
体が巻き戻っているのか、ルミリオンのマントをつかんだエリちゃんは治崎から離れた。そのとき、何かが剥がれた。
あれは部下か。
おかしかった様子の治崎の姿はなくなって、元通りになった。もとに戻ったんだ。
ということは、巻き戻る？
「かえせ！！」
「…させない！！」
そう叫び、治崎に向かって思い切り殴った。
触れるわけにはいかない。
触れた場合の対策も考えてきたけれど個性の消耗が明らかに激しい。ここまでほとんど使っていないけれど、それでもそれを補ってあまりあるほどの使用量になるだろう。
「チッ…。
だから…触りたくないんだ。
使い方も能力も…教えてないのに。
壊理…！！
ダメだお前は…俺のモノだ。」
「…なんて？」
治崎は地面に向かって触れて棘を出してきた。予想はしていたけれど至近距離もあって、いくつか刺さる。
超回復で防ごうとしたけれど遅かった。足に刺さった痛みで、動きが止まったけれどそのまま引き抜いた。
「あなた、考えたこともないでしょう。
暗い場所で、メスで身体を切り開かれていく感覚。血が流れて、相手はそれに歓喜して、自分はそのために存在すると教えられるの。
ねぇ、わからないでしょう？治せるからと言って、治るからと言って受けるものじゃないの！！」
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ミナミ(プロフ) - yuaさん» ありがとうございます！これからのシリーズもどうぞよろしくお願いいたします！！！ (2022年10月23日 16時) (
レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
yua - コメント失礼します! シリーズ全部読ませてもらいました! 全部面白くて、感動しながら読んでいます。 更新頑張ってください!! (2022年10月22日 15時) (レス) @page50 id: 658ebb7b55 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - Reeさん» ありがとうございます！更新頻度も気まぐれだというのに多くの方々に読んでいただけてうれしいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年10月18日 20時) (レス) id: dce04d5ff9 (このIDを非表示/違反報告)
Ree(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませて頂いてます！凄く面白いです。爆豪と相澤先生推しなので更に最高と思いながら♡これからの展開がとても楽しみです。陰ながら応援してます。 (2022年10月17日 19時) (レス) @page47 id: dbef1d39c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - にゃんこうどんさん» ありがとうございます！！とても嬉しいです!爆豪くんもかっこいいですよね…人気投票１位なのもなっとくですしギャップ萌えやばいですよね！これからもこの作品をよろしくおねがいします！ (2022年9月19日 14時) (レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
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