二百八十五話。 ページ36
相澤side
「そ、そんなわけないよ！！」
麗日は立ち上がってそういった。
俺はどこかでそんな予感がしていたからたいして驚きはしなかった。けれど衝撃は大きかった。
…かわいがっていた覚えはあった。
それに一度聞いたこともあった。それもあってその可能性をこの時までほとんど捨てていたのだ。
「…なんですぐに伝えなかった。」
「…戻ってくると思ってた。戻らねえとも思ってたが、それでも戻ってくる気がした。」
自分でも自分の感情を確認するように爆豪はそういった。
願いのようにも取れる。気持ちはわからなくもなかった。何せ、本当にエルはヒーローだったから。ヒーローで、完璧で無欠だった。
「せ、先生、Aちゃんはどうなるんですか？
敵って、そんな、納得できなひん…！」
麗日はまだ受け入れられないようだった。
正直信じていたくないだけに、その気持ちも分かった。だが、この状況からすればおそらくそれはもうほぼ確実なのだ。
内通者はいる。
確実に存在する。
それがAだった。それだけだ。
「Aの状況による。とにかく会わないことには始まらない。なにをしてどんな罪をおかしたのか。その状況によってはここには戻れないだろうな。
そもそも本人が望んでいるかも怪しいが…。」
敵であり、内通者というなら恐ろしいほどに上手くいっていた。
そうであるのに姿を消した理由は何だ。
爆豪にバレたこともあるだろうが状況からしてバレなくても雄英を去ろうとしていたのは間違いがなかった。
もう必要がなくなったからなのか。
「どんな状況なら戻ってこられるんですか？！」
「…本人が望んでいないのにそれを強いられている場合。脅迫されている場合だな。それから実際に何をやっていたのか。情報を差し出していたのならそれに付与していくつか罪が増える。
USJとかの侵入の手引きまでしていたら脅迫でも難しいだろうな。
後は本人に反省があるのか。一番重要だ。」
「…Aちゃん！弟くんのために働いてました！弟くんが人質っていうのは…。」
「脅迫なら、何故、この雄英にいながら助けを求めなかったのかも重要になる。ヒーローだって舐められちゃ困る。それにAはそういう場面も見てきただろう。」
麗日は何も言えなくなって押し黙った。
それから俺は麗日の一言が引っかかった。
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ミナミ(プロフ) - yuaさん» ありがとうございます！これからのシリーズもどうぞよろしくお願いいたします！！！ (2022年10月23日 16時) (
レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
yua - コメント失礼します! シリーズ全部読ませてもらいました! 全部面白くて、感動しながら読んでいます。 更新頑張ってください!! (2022年10月22日 15時) (レス) @page50 id: 658ebb7b55 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - Reeさん» ありがとうございます！更新頻度も気まぐれだというのに多くの方々に読んでいただけてうれしいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年10月18日 20時) (レス) id: dce04d5ff9 (このIDを非表示/違反報告)
Ree(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませて頂いてます！凄く面白いです。爆豪と相澤先生推しなので更に最高と思いながら♡これからの展開がとても楽しみです。陰ながら応援してます。 (2022年10月17日 19時) (レス) @page47 id: dbef1d39c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - にゃんこうどんさん» ありがとうございます！！とても嬉しいです!爆豪くんもかっこいいですよね…人気投票１位なのもなっとくですしギャップ萌えやばいですよね！これからもこの作品をよろしくおねがいします！ (2022年9月19日 14時) (レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
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