二百八十三話。 ページ34
爆豪side
朝、起き上がって部屋から出て、いつものように過ごした。
もう少しで仮免も取得できるようになるらしいがどうだろう。Aとの約束に間に合うかどうかはわからない。
だが、諦めるつもりはなかった。
そのうち他の奴らも起きだしてきて、眠そうに目をこすりながら支度をし始める。その中にいつもはだいぶ早く起きてくるAの姿は見当たらなかった。
やはり、と感じる感情と、その中にどこか戻ってきているんじゃないかという期待があったことに驚く。
いなくなることは分かり切っていた。
止めても無駄だということもわかっていた。俺には力がなかった。
だから必ず向かうと約束をして、別れた。
諦めたくはなかった。
だけれど、知っていた。Aのあの日々を、俺だけは知っていた。そしてそう簡単に救える場所にはAはいない。だから、まずは力を。
必ず、勝って、助ける。
「あれ、Aちゃんは？」
そう、丸顔が言った。
ようやく他の奴らもいないことに気づいたようだった。
最近はずっとインターンに行っていたから。いないことが当然のようになっていた。これも、あいつは想定してやっていたのだろうか。
気が付いたらすべてはまっているような感覚がする。
その時、寮の扉が開いて先生が入ってきた。
「麗日、それと…爆豪。ちょっといいか。」
寝ていないのかいつもよりも濃い隈を目の下につけていた。
ちゃんと探されていることに安堵した。
あの頃は誰もが救い方を決めつけて勝手ばかりをしていたから。
「…え、どうしたんですか？」
「いいぞ。」
「爆豪くん？」
驚いたような声が聞こえてきた。
用事を聞くこともしていないことに驚いたようだった。なんとなく予想はついているし、それにこうなることくらいはAも想像して対策くらい立てるかそれを前提に話を進めているのだろう。
話すとは前もって伝えてある。
問題はないだろう。
「麗日、とりあえず来てくれ。」
先生はすぐに終わるとは言わなかった。
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ミナミ(プロフ) - yuaさん» ありがとうございます！これからのシリーズもどうぞよろしくお願いいたします！！！ (2022年10月23日 16時) (
レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
yua - コメント失礼します! シリーズ全部読ませてもらいました! 全部面白くて、感動しながら読んでいます。 更新頑張ってください!! (2022年10月22日 15時) (レス) @page50 id: 658ebb7b55 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - Reeさん» ありがとうございます！更新頻度も気まぐれだというのに多くの方々に読んでいただけてうれしいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年10月18日 20時) (レス) id: dce04d5ff9 (このIDを非表示/違反報告)
Ree(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませて頂いてます！凄く面白いです。爆豪と相澤先生推しなので更に最高と思いながら♡これからの展開がとても楽しみです。陰ながら応援してます。 (2022年10月17日 19時) (レス) @page47 id: dbef1d39c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - にゃんこうどんさん» ありがとうございます！！とても嬉しいです!爆豪くんもかっこいいですよね…人気投票１位なのもなっとくですしギャップ萌えやばいですよね！これからもこの作品をよろしくおねがいします！ (2022年9月19日 14時) (レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
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