二百八十二話。 ページ33
相澤side
「…遅いな。もう門限はとっくに過ぎたぞ。
…連絡もない。」
A組対B組を行った夜のこと。
どれだけ待とうと、Aからは電話の一本もこなかった。職員室からは不安の声が上がっている。
「…何かの事件に巻き込まれたか、誘拐か…可能性はいくらでもあるわ。
彼女が向かっているはずの病院に問い合わせてみましょう。」
「そうですね、そうします。」
そう思い、病院へと問い合わせの連絡を入れる。
もしかしたら検査に時間がかかっているのかもしれない。それなら俺が迎えにでも行けばいい。そう思いながらそうであることを望んだ。
何回かのコールで出たその病院は雄英でも世話になっている病院でUSJの事件の時に俺も世話になった場所でありAの弟が当時入院していたところになる。
聞いた話によればそれ以前も以降も転院しているらしく今はもう違うそうだが。
「はい、こちら○○病院ですがどのような御用でしょうか。」
「すみません、こちら雄英高校のものなんですが、そちらに伺っているはずの生徒の帰りが遅いもので…山岸Aという生徒なのですが確認していただいてもよろしいでしょうか。」
「はい、かしこまりました。」
その返事を聞いてから少しするとまた電話がつながった。
その間もAからの連絡はこなかった。
「お待たせしました。ええと、山岸さんなんですがお昼にこちらに来られて検査後にはすぐに立ち去られています。
特に問題もなく、経過は順調で…個性の影響かあと数日で完治という診断結果になっているみたいです。」
「…昼に？」
対決があったのは昼が終わって二時ごろ。
どう考えてもおかしい。
昼過ぎと伝えられるような時間帯になる。
「はい、正午ごろです。」
「…わかりました。ありがとうございます。」
そういって電話を切った。
何か異様な胸騒ぎがした。あの日、Aが内通者であるんじゃないかと思った日のような、そんな予感に近いもの。
「おいイレイザー？どうだったんだ？」
「昼、雄英に来た時にはもう病院に行った後だったらしい。
Aは、嘘をついていた。」
「…どういうこと？」
「俺が一番聞きたいですよ。」
その日、とうとうAからの連絡はなかった。
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ミナミ(プロフ) - yuaさん» ありがとうございます！これからのシリーズもどうぞよろしくお願いいたします！！！ (2022年10月23日 16時) (
レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
yua - コメント失礼します! シリーズ全部読ませてもらいました! 全部面白くて、感動しながら読んでいます。 更新頑張ってください!! (2022年10月22日 15時) (レス) @page50 id: 658ebb7b55 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - Reeさん» ありがとうございます！更新頻度も気まぐれだというのに多くの方々に読んでいただけてうれしいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年10月18日 20時) (レス) id: dce04d5ff9 (このIDを非表示/違反報告)
Ree(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませて頂いてます！凄く面白いです。爆豪と相澤先生推しなので更に最高と思いながら♡これからの展開がとても楽しみです。陰ながら応援してます。 (2022年10月17日 19時) (レス) @page47 id: dbef1d39c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - にゃんこうどんさん» ありがとうございます！！とても嬉しいです!爆豪くんもかっこいいですよね…人気投票１位なのもなっとくですしギャップ萌えやばいですよね！これからもこの作品をよろしくおねがいします！ (2022年9月19日 14時) (レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
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