二百七十五話。 ページ26
麗日side
「Aちゃん大丈夫なんやろか…。」
「報道じゃ一命はとりとめたって言ってったよね。」
「あれで生きてるなんざ、やっぱあいつすげえよな！！」
B組と心操くんとの合同授業で不意にそんな話題になった。
今戦っているのは爆豪くんたちのチームでどんどん相手を圧勝しているのがわかる。
この間遊びに行った時の写真を渡したらとてもうれしそうに笑ってくれた。大切にするねって、いつものあの笑顔で微笑んでくれて。それがうれしくて、また遊ぼうね、なんて言って何度も同じ約束をしたのだ。
そのたびにAちゃんは仕方なさそうな嬉しそうな反応をする。
「エル、うちのクラスでもだいぶ有名っていうか、話題になるよ。今日、皆やっぱり正直ほっとしてるところあるかも。」
「拳道さん。」
「一緒にやってみたい気持ちもあるけど、あんな風に圧倒されそう。」
確かに、そうなのだ。戦闘スタイルとかは爆豪くんよりも知られている。対策もしやすいだろう。緻密に綿密にやって、その作戦の上をいくものをきっと考えているのだろう。
裏をかこうとしてもその裏をかかれる。
きっとそれがあの子なんだ。
「私がなんだって？」
「敵にしたくないよねって…えええ！！」
「いい反応するね、お久しぶり皆。」
そういって制服姿でAちゃんは立っていた。
もう怪我の様子は見られないけれど完全に完治したのだろうか。痛々しい姿があれからあんまりにも頭から離れない。
「怪我！！大丈夫なん！？」
「え、問題ないよ？ちょこっと多めに縫ってきて自然治癒を言い渡されたけど。」
「それやばい奴じゃねえか。個性使いすぎたのか？」
「最後のがだめ押しって言われた。」
「そりゃそうだ。ってかなんでもっと早く来ないんだよ！！俺の活躍見てねぇだろ！！」
「ヤンキーくんの活躍ばっかだけど成長で涙出てきそうだよ。」
「それな。」
Aちゃんはいつも通りだった。
にぎやかに笑ってみんなの中にいていつも通りのふわふわな感じのことを喋って。興味があるのか、爆豪くんの活躍をじっと見ていた。
でも、なんでだか嫌な予感がした。予感程度で、なくなるようなものじゃなかった。ただ、もう二度とここには帰ってこないような、そんな感じの予感がした。
「へえ、じゃあ今日はもう検査？」
「うん、今からね…お茶子ちゃん？」
そう聞かれて、とっさに何でもないと言った。
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ミナミ(プロフ) - yuaさん» ありがとうございます！これからのシリーズもどうぞよろしくお願いいたします！！！ (2022年10月23日 16時) (
レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
yua - コメント失礼します! シリーズ全部読ませてもらいました! 全部面白くて、感動しながら読んでいます。 更新頑張ってください!! (2022年10月22日 15時) (レス) @page50 id: 658ebb7b55 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - Reeさん» ありがとうございます！更新頻度も気まぐれだというのに多くの方々に読んでいただけてうれしいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年10月18日 20時) (レス) id: dce04d5ff9 (このIDを非表示/違反報告)
Ree(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませて頂いてます！凄く面白いです。爆豪と相澤先生推しなので更に最高と思いながら♡これからの展開がとても楽しみです。陰ながら応援してます。 (2022年10月17日 19時) (レス) @page47 id: dbef1d39c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - にゃんこうどんさん» ありがとうございます！！とても嬉しいです!爆豪くんもかっこいいですよね…人気投票１位なのもなっとくですしギャップ萌えやばいですよね！これからもこの作品をよろしくおねがいします！ (2022年9月19日 14時) (レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
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