二百七十三話。 ページ24
Aside
「…！！エル！？」
打った鉄線銃は狙い通り脳無に突き刺さった。
そのまま巻き付けてまっすぐにそこに向かう。傷が痛む血が流れている。だけれど、ここで終われない。その時私は恐ろしいことにようやっと気づこうとしたのだけれどそれを振り切った。
「必殺！！」
充分に引き付け、ホークスとエンデヴァーからも同じくらいの距離。
この距離が一番成功しやすかった。
ここで成功させられなくて何ができるというのだろう。ここだけは成功させなければ。
「癒しの波動。」
どうか、どうか。
この人たちに戦える力を与えてください。怪我をなかったことに。決してあきらめないこの人たちに、最後までやり切ることのできる力を。
あの日、サー・ナイトアイの任務の時にはできなかったけれどようやっと実現可能な領域まで持ってこれた。
見ると、脳無には効いていない。けれどエンデヴァーは圧倒的に火力が増した。ホークスにもすべてとはいかないが大部分の羽が戻ってきている。
エンデヴァーはさらに飛んでいく。
私は鉄線銃を個性を使う際に手放していたが…落ちても問題はない。どうせ、すぐに回復する。
「助かったぞエル！！」
背中越しからエンデヴァーのそんな声が聞こえてきた。
私には今のエンデヴァーのほうがよっぽどヒーローらしく見えるのはなぜだろう。
オールマイトはあんなにも完璧で不完全だったのに。
「エル！」
エンデヴァーを見送りながら落ち行く私に気が付いたのか、ホークスは手を伸ばしてきた。
アッという間の早さで私は助けられてホークスに抱き上げられる。
「よくこんな怪我してまで頑張ったね。」
「怪我は別にしたくてしたわけじゃないですよ。うまくいってよかったです。」
「味方だけを治す必殺技だっけ。初出しだよね？」
「…なんで知っているかは突っ込まないでおきますね。」
そうして私は先に救急隊に預けられた。
何でもどうして生きているのかが不思議らしい。そりゃこの個性だから死なないのは当然だろう。何事も使い方である。
しかしながら到着したミルコさんにはしっかり𠮟られたのだが。
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ミナミ(プロフ) - yuaさん» ありがとうございます！これからのシリーズもどうぞよろしくお願いいたします！！！ (2022年10月23日 16時) (
レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
yua - コメント失礼します! シリーズ全部読ませてもらいました! 全部面白くて、感動しながら読んでいます。 更新頑張ってください!! (2022年10月22日 15時) (レス) @page50 id: 658ebb7b55 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - Reeさん» ありがとうございます！更新頻度も気まぐれだというのに多くの方々に読んでいただけてうれしいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年10月18日 20時) (レス) id: dce04d5ff9 (このIDを非表示/違反報告)
Ree(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませて頂いてます！凄く面白いです。爆豪と相澤先生推しなので更に最高と思いながら♡これからの展開がとても楽しみです。陰ながら応援してます。 (2022年10月17日 19時) (レス) @page47 id: dbef1d39c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - にゃんこうどんさん» ありがとうございます！！とても嬉しいです!爆豪くんもかっこいいですよね…人気投票１位なのもなっとくですしギャップ萌えやばいですよね！これからもこの作品をよろしくおねがいします！ (2022年9月19日 14時) (レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
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