二百六十一話。 ページ12
Aside
「エル、まずはエルの方先に止血しますよ。」
「…ああ、包帯だけお願いします。これは血が止まらないし個性を使うくらいしかここでは対処できないので。」
「…了解です。
エル、ナイトアイは、治せますか。」
そう聞かれた。
怪我を見ると、お腹には瓦礫が刺さっていて腕は止血されていたがなかった。腕はまだ、問題ないだろう。だけれど、刺さった瓦礫が良くなかった。
血は止められている。だけど、どけれどふきだすだろうし胃などの臓器も巻き込んで、背骨も折れて神経まで影響されて。
こんな人、見たことがない。
治せる重症も、決まっている。
「やらなければ、わからないけれど無理だと、思います。とにかく病院で、やってみるしか…無いんだと、思うんですけど。」
この個性を持っている以上、試さなければ。
だけれど、私の血は止まっていない。輸血を繋いで、血を作る人体の能力を上げて、失血の状態にはなっていない。ずっと、おびただしい量が流れ、そのぶん入れて作っているだけ。
一度に二人するだけの余力はない。
あったとしてもナイトアイに使ってしまえば、私は死ぬだろう。
病院について、それから正しい処置を受けて、なんとか傷はふさがった。脇腹の側面は減ったけれど、時期に回復するだろう。
でも、血は止まっていない。
正確には止めたのだけれどそのままでは血が回ってこなくなって、半身が壊死する。大動脈の間が壊されてしまったから、とにかく輸血をして手術をして、そこを繋がなければならないらしい。
「手術に早く行きましょう、準備はできました。」
他の人を優先してほしいと、そう言って待った。
リカバリーガールが来てその判断で、私はナイトアイの治療からは外れ、輸血を受けながら最低限の個性を使って待っていた。
案内されて歩いていると、出久くんと相澤先生にあった。
「Aさん！大怪我だって…。」
「うん、今から手術。個性使ってる限り、うまくいくと思うし大丈夫。」
そう答えた。
二人の目線の先には、ナイトアイの治療室があった。私が行けば、後数時間は命が伸びる、のだろうか。
「…山岸さん。行きましょう。」
それでも、足は動かなかった。
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ミナミ(プロフ) - yuaさん» ありがとうございます！これからのシリーズもどうぞよろしくお願いいたします！！！ (2022年10月23日 16時) (
レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
yua - コメント失礼します! シリーズ全部読ませてもらいました! 全部面白くて、感動しながら読んでいます。 更新頑張ってください!! (2022年10月22日 15時) (レス) @page50 id: 658ebb7b55 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - Reeさん» ありがとうございます！更新頻度も気まぐれだというのに多くの方々に読んでいただけてうれしいです！これからも応援よろしくお願いします！ (2022年10月18日 20時) (レス) id: dce04d5ff9 (このIDを非表示/違反報告)
Ree(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませて頂いてます！凄く面白いです。爆豪と相澤先生推しなので更に最高と思いながら♡これからの展開がとても楽しみです。陰ながら応援してます。 (2022年10月17日 19時) (レス) @page47 id: dbef1d39c6 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - にゃんこうどんさん» ありがとうございます！！とても嬉しいです!爆豪くんもかっこいいですよね…人気投票１位なのもなっとくですしギャップ萌えやばいですよね！これからもこの作品をよろしくおねがいします！ (2022年9月19日 14時) (レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
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