二百四十九話。 ページ50
Aside
「他のみんなには、話さないんだよね。」
「うん。話せることでもないし。
今はまだ、その時じゃないから。君も、君の身が危険になったら話してもいいよ。
ただ、もう少しだけ待って。」
不思議そうな顔をした青山くんに、私は笑った。
「もう少ししたら、私は敵だと言うことが知られるからね。君のことはもちろん伏せるよ。ただ、都合があって。
でも、覚えていて。どんな状況になろうと、オール・フォー・ワンを挫くまでは私は必ず、あの男を倒すために帰ってくる。」
「…分かった。」
「ありがとう。
…青山くんに話したのはね、決意表明みたいなものなんだよ。」
「決意表明？」
「うん。」
オウム返しにされて、ピンときていないような顔をされた。今日はどうも口が軽い日だな、と思う。
だけど、まぁ。
いいや。
「私なりの、けじめ。」
覚悟を決めた。
個性を使ってでも、こんなことをするオール・フォー・ワンが許せなかった。皆に幸せになってほしいと思った。
そんなことを思うことになるとは思わなかった。
だって、ヒーローはみんな同じなんだから。都合が悪いと見捨てて、踏みつけにされた人のことを顧みない。救った数ばかり数えて、救われなかった数は見ない。
でも、ヒーローは確かにいる。
いたんだ。
皆なら。この世界を変えてくれる。そんな気がする。何より、何よりも。
先生がいたから、ヒーローというものに出会えた。
きっとまだ、そこにある。この世界はきっと、変わっていく。そのための手助けを。
私は私のやり方で守りたいものを守る。
「青山くん、ありがとう。
じゃあ、私もうインターンに行かないと。」
「ああ、気をつけてね☆」
「うん、青山くんも。
また、週末にね。」
そう言って私はインターンに向かった。
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猫(プロフ) - 凄く面白いです！！更新されるたびワクワクしていました(*´ ꒳ `*) (2022年1月23日 0時) (
レス) @page14 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
hgf、jhさいこうでs - 最高です‼️何回も読み直しています！続きが楽しみです。。。ああ、早く夢主ちゃんを救って欲しい。。。 (2022年1月21日 20時) (レス) @page13 id: 9afd2abc65 (このIDを非表示/違反報告)
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