二百四十四話。 ページ45
Aside
「うんまぁ！！」
「すっごい美味しいね！」
パンケーキはすごく柔らかくて、切るのが難しかった。
それでもなんとかひとくち食べてみると、ほわほわしていて、甘くて、クリームは濃厚で美味しかった。
「結構待ったけど、来てよかったね。」
「うん、Aちゃんと来るのが楽しみで、私待ちきれそうになかったよ！」
大きく口を開けて頬張ってるお茶子ちゃんはそう言った。
なんだか、どこかが痛むような気がしたけど気の所為で、すぐにおさまった。
また、不器用に一口分切って、口に放り込む。
あまくて、柔らかくて、なんだかすぐに溶けてしまいそうだった。
「Aちゃん、また来よう。
ね、一緒にまたお出かけしよう、パンケーキじゃなくてもっと美味しいものでもいいし、ショッピングとかでもいいからさ！
また、今日みたいに！」
なにか、なんでもいいから無理だと言わなきゃいけない。
理由はこの際、適当でも構わないだろうか。一緒にもう行けない、これで最後、私はもうすぐ、雄英高校すらいなくなる。
何というのが正しいのか、わからなかった。
どうやって言うのが誠実で、なんと答えれば誤解もない、本当は一緒に行きたいというのが伝わるのだろうか。
出来ることなら、また一緒に行きたい。
お金もないし、なにもないけれど、でも本当に今日は楽しかったから。そんなことはできないって、分かっているんだけれど。
でも、どうしても。
「うん、また一緒に行こう！」
どうしても、また行きたくて。
できない約束をした。
きっと叶わない、すぐになくなっていつか忘れられていくような、そんな約束をした。
そんなことにも気づかないお茶子ちゃんは私の答えに嬉しそうに笑ったのだ。
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猫(プロフ) - 凄く面白いです！！更新されるたびワクワクしていました(*´ ꒳ `*) (2022年1月23日 0時) (
レス) @page14 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
hgf、jhさいこうでs - 最高です‼️何回も読み直しています！続きが楽しみです。。。ああ、早く夢主ちゃんを救って欲しい。。。 (2022年1月21日 20時) (レス) @page13 id: 9afd2abc65 (このIDを非表示/違反報告)
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