二百二十六話。 ページ27
Aside
「Aちゃん！！私も通ったよ！！Aちゃんももう通ってたんだね。」
「お茶子ちゃん！待ってたよ！！皆大丈夫そうでよかったよ！」
それから結構な数のA組の人たちが通過した。皆頑張ったんだろうな、ちょっとつかれてる気がする。きっと気のせいじゃないんだろう。でもここで町回復は使っちゃだねって言われてるんだよな。それはみんなのためにならないから。
いたいこととか苦しいこととか避けられたら避ければいいとは思っているんだけど、仕方ないよね。それにみんなぶっ倒れるほどじゃないし。
特に心配する必要も本当はないんだろう。
「もうすごかったわぁ！！だって皆こっち向かってくるんやもん！」
「あー、見てたよ。雄英ってだけで狙われやすくなるよね。皆個性がバレちゃってるんだし。それに今回は序盤からすごかったもんなぁ。」
「あー、ものすごく落ちちゃったよね！」
「そうそう！！」
あの個性は本当に扱いも面倒なものだ。
それを使いこなせるポテンシャルに、どうやら性格の方もかなりヒーロー向きのようだし、この後何か起こしたりしない限りは夜嵐イナサは通過するだろう。
この後の試験の審査基準にもよるんだろうけれど。
「Aちゃんは？大丈夫やったの？」
「あー、私はそういうごたごたとは関わってないからね。」
「え、ってことはつまりAさんって一位通過！？」
横で話を聞いていた出久くんが驚いたようにそういった。
隠すことでもないけれどここまで目立ちたくもなかったな、と思いつつ、笑ってその言葉に返す。
「うん、そうだよ。頑張っちゃった！」
「Aちゃんすごい！！どうやったの？一人ですぐどっか行っちゃったやん！」
「気配消してポンポンって。」
そういうとぽかんとして二人とも訳が分からないような顔をしていた。
その顔がおかしくってつい笑ってしまう。だって、なんだか不思議な顔をしているんだもの。ホント、こういうことがあると自分の立場というものを忘れてしまう。
「じっと、存在を消すんだよ、人の中に心音すらも潜らせて誰にもばれないように呼吸も止めてしまうの。
ほら、この個性なら息を止めたって大丈夫だからね。」
「…なんか、ものすごいことやってるね。」
「そうかな。でもこれのおかげで昔からかくれんぼは得意だよ！！」
「そういう問題じゃないんだよなぁ。」
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猫(プロフ) - 凄く面白いです！！更新されるたびワクワクしていました(*´ ꒳ `*) (2022年1月23日 0時) (
レス) @page14 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
hgf、jhさいこうでs - 最高です‼️何回も読み直しています！続きが楽しみです。。。ああ、早く夢主ちゃんを救って欲しい。。。 (2022年1月21日 20時) (レス) @page13 id: 9afd2abc65 (このIDを非表示/違反報告)
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