二百二十四話。 ページ25
Aside
控室にはやっぱり誰もいなくて、ちゃんと一位通過できたことにほっとした。モニターがあってそれを見てみるとちょうど夜嵐イナサが通過したところだった。
私がボールを当てた人たちはもうとっくに落選していたようだった。
作戦考えてやるのはいいけれど、別に卑怯だとかそんなことも思わないけれど。
でもまあ、あれでやられちゃ世話ないよなあ。
見てみると皆焦ったように動いている。そりゃあそうだよな。もう二人通過したんだもの。それhそうと試験会場なんか変な感じがしたんだけどどうしたんだろう。よく知った気配があったというか、そこにいるべきじゃない人間がいたというか。
気のせいか。
そう思って画面を見ると士傑高校のスタイルのいい女の子がにこにこと手を振ってきたのが見えた。
その瞬間に背筋がぞくっとして悪寒がした。誰も気が付いてはいないけれど間違いはない。あれは、ヒミコちゃんだ。どうしてこんなところに。ヒーローも多いし目立つ行動はしないとは思うけれど。でも、何が目的で？
いや、異様に出久くんに執着しているような感じではあったけれど、まさかそのためだけに？
あの子の異常さはよく知っているけれどもはやストーカーの域を超えているんじゃないだろうか。殺しはしないだろうけれど、どうだろう。
あの子の行動は先が読めないからなあ。
「こんにちは！！やっぱり山岸さんが一位通過だったんッスね！！」
考え事をしていると夜嵐イナサが話しかけてきた。
疲れている様子もなく、怪我をしている様子もない。それはまあ、私も一緒だけど。
でも、個性の規模を考えるとものすごい強個性だな。
「こんにちは。やっぱりって？」
「いやあ、山岸さんってレベチじゃないッスか！！
あの爆豪とやって場外に出ないなんてやばいッス！好きなヒーローは誰ッスか？」
「話コロコロ変わるね！
しいて言うならイレイザーヘッドとミルコかなぁ。」
やっぱり思ってるよりこの人他人のこと見てるなぁ。負けはしないけど用心しておくに越したことはない。
「結構タイプの違い二人ッスね！イレイザーは担任じゃないッスか？」
「うん、恰好いいよ！ミルコは職業体験でお世話になっててね。」
「新聞読みました！やばかったッスね、あれだけの人を一瞬で治しちまうなんて！！」
裏表がないようでなんだか話しやすかった。
それからも夜嵐イナサは代わる代わる話しかけていた。
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猫(プロフ) - 凄く面白いです！！更新されるたびワクワクしていました(*´ ꒳ `*) (2022年1月23日 0時) (
レス) @page14 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
hgf、jhさいこうでs - 最高です‼️何回も読み直しています！続きが楽しみです。。。ああ、早く夢主ちゃんを救って欲しい。。。 (2022年1月21日 20時) (レス) @page13 id: 9afd2abc65 (このIDを非表示/違反報告)
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