二百二十三話。 ページ24
Aside
試験が始まった。
「待ってAさん！君が言った通りみんなで行動しないｔ…あれ？
どこに行っちゃったんだろう。さっきまで目の前にいたのになあ。」
「ほんとだ…って、デクくん！！もう来てる！！」
「うわあ！！」
ごめん、頑張って。
そう思いながら悠々と歩く。通り過ぎていく人は私がエルだということに全く気付いていない。
というか通り過ぎていることすら気づいていないようで、私はふっ、と鼻で笑ってしまった。かくれんぼは得意中の得意なんだ。それにボール投げも他の人よりも断然うまくできるという自信がある。あの頃のそれに比べたらこんなのおままごとも同然だろう。
「まずは雄英だな。戦闘系じゃない個性は狙いやすい。」
「爆豪だったか？あいつは返り討ちにしてきそうだよね。」
「それを考えると一番は天使ヒーローとかいうエルか？
戦闘値はよくわかんねえんだよな。あの個性だから体育祭でも爆豪ともタイマン張れたんじゃね？実はそうでもないとかさあ。」
よおし、こいつらにしよ！
息を止めて超回復を回す。これで呼吸をしなくてもずっと動くことができる。足音も完全に消してくれるブーツだし、気配はうまく消せているし。
油断してるっぽいし、こいつらあっさりやれそう。
トントントンっ、とボールを二人に当てた。
サーチ関連の個性にも気づかれないような訓練を積んだ。私の心音は人に紛れ込ませてきづかれないようにすることが出来る。一つの特技だ。
「はい、1人通過です。通過した人は控室にどうぞ。」
「はーい！」
風がまきあがっていく。この個性は持ってる個性の中にあるな。夜嵐イナサの個性だ。まあ、もう通過した私には関係ないことだし。焦る必要もどこにもない。
ほんと、こんな個性を持っているのにどうして雄英に行かなかったんだろう。
そんなことを考えながら皆の慌てたような声を背に、私は控室へと向かった。
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猫(プロフ) - 凄く面白いです！！更新されるたびワクワクしていました(*´ ꒳ `*) (2022年1月23日 0時) (
レス) @page14 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
hgf、jhさいこうでs - 最高です‼️何回も読み直しています！続きが楽しみです。。。ああ、早く夢主ちゃんを救って欲しい。。。 (2022年1月21日 20時) (レス) @page13 id: 9afd2abc65 (このIDを非表示/違反報告)
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