二百十八話。 ページ19
Aside
「先生。」
「…山岸か。どうかしたか。」
「どうもこうもないですよ！仮免の日とテストの日、同じ日じゃないですか！
同日開催なんて聞いてないです！」
そういうと相澤先生は思い出したようにああ、といった。ああじゃないんだよな、こっちは！できることならさすがに避けたい。何せ奨学金が受けられるかどうかにすべてがかかっている。
同日でも受かるだろうけれど、無理だとは思わないけれど。
「仮免が試験だ。だから問題はない。」
「…はい？？？」
「だから、仮免の結果で奨学金を与えるかどうか決める。」
ということは、仮免でも順位とかそういうものが出るんだな。いや、注目するところはそこじゃないな。仮免で奨学金が受けられるかどうかが決まる。
…少なくとも雄英の中ではいちいではないといけないのだろうな。
条件厳しくないか。
彼らに負けているとは思ったことはないけれど、でも仮免はさすがに対策のしようがない。
勉強と違う。それに私はまだみんなと違ってそれらしい必殺技も完成していないのだ。
問題大ありだろう。
「…ちなみに合格基準とかは。」
「仮免の試験内容によるからな。」
「ですよねぇ。」
「まあ、筆記の方はお前の成績を鑑みればやらなくても結果は見えてるしな。
総合力を図るためにも今回は仮免で見ることになった。
そもそも他の奴らは合格するのに必死だ。
いつもの通りにやっていれば問題はない。」
そういわれて、なんだか変な感じがした。
ドクっと心臓が反応している気がする。こちらを見る先生の目は心なしかいつもよりも優しい気がする。なんでだろう。
「そう、でしょうか。」
「必殺技も形になりつつある。
もともとの基礎値は他より高いんだ。心配しなくてもお前は大丈夫だよ。」
そういって歩いていく背中を眺めて、それからその背中が見えなくなってから我に返った。ぼうっとしてしまった。
早く、戻って必殺技の練習をしないと。
熱い顔を抑えながらみんなのいる訓練場まで戻った。
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猫(プロフ) - 凄く面白いです！！更新されるたびワクワクしていました(*´ ꒳ `*) (2022年1月23日 0時) (
レス) @page14 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
hgf、jhさいこうでs - 最高です‼️何回も読み直しています！続きが楽しみです。。。ああ、早く夢主ちゃんを救って欲しい。。。 (2022年1月21日 20時) (レス) @page13 id: 9afd2abc65 (このIDを非表示/違反報告)
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