二百十二話。 ページ13
Aside
「休憩シタラドウダ。」
「休憩なんかいりませんって。
上手くいきませんね、予想はしてたんですけど。」
波動のように広がってしまう。
しかも、視認できてしまうのだから質が悪い。このままじゃ、敵のいない状態でやったとしても敵がそれに気づいてしまうじゃない。
この個性の内側に入ってこられたら困るし、それに治ってしまう。
予想はしてたことだが、やっぱりうまくいかない。いつだって、大抵のことは軽くやれば出来たものだから、少し面白い。
「先生の分身に回復をかけたらどうなります？」
「ドウニモナラン。」
「何か感覚的にわかることはありますか？
なんか来てるなーとか。」
「ナイ。」
「残念です。」
となれば、もう少し練習台になるようなものを探さないと。この練習は人が多くいないと意味がないし。かと言って、動きを止めるのもアレだ。
それに負荷をかけることが大切な人だっている。
「あ、先生暇ですか？」
「暇じゃない。」
「こっち来てください。」
ゼリー吸ってるんだから暇でしょう。
そう思って先生の手を引きながらこっちに引っ張ってエクトプラズム先生の本体に来てもらった。1メートルくらい離れてもらう。
「じゃ、やりますね。」
いつものように手を組んで、念じる。
相澤先生だけ、先生だけ、小汚い先生だけ。
「お前失礼なこと考えてるだろ。」
「あれ、先生ってエスパーでしたっけ。」
波動は、やっぱり私を中心に円のように広がっていっている。
相変わらず光っていて、嫌でもあの人の個性なのだということを実感してしまう。いっそのこと、この個性だったら。
酷い虐待を受ける程度で済んだんだろう。
そうだったら良かったのに。なんで、この個性になったんだろうか。
「どうですか？」
「今度は逆にしてやってみろ。」
「はーい。」
そう言われて同じように今度はエクトプラズム先生の方に集中して超回復をかけた。
「どうです？」
「サッキヨリモ強クナッタ。」
「俺は弱まった。まぁ、そういうことなんだろ。ちゃんとできると思うから、続けろよ。」
そう言って、相澤先生は頭を撫でて他の子のところに行った。
できるのか。
これが出来たら、きっと、いつか何かの役に立つだろう。たくさんの個性をコピーしておくのと同じで、たくさんの武器になる。
いくつでも、切り札は作っておく。
いつか、連合の寝首を掻くために。
あの子を逃して、幸せな未来をあげるために。
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猫(プロフ) - 凄く面白いです！！更新されるたびワクワクしていました(*´ ꒳ `*) (2022年1月23日 0時) (
レス) @page14 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
hgf、jhさいこうでs - 最高です‼️何回も読み直しています！続きが楽しみです。。。ああ、早く夢主ちゃんを救って欲しい。。。 (2022年1月21日 20時) (レス) @page13 id: 9afd2abc65 (このIDを非表示/違反報告)
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