五話。 ページ6
Aside
「…ああ、そうだ。私、次の任務で高校生になるんだよ。
雄英高校、知ってるでしょ？」
「ああ、ヒーローになる人達が通ってる？」
「そう。
そこでお勉強するの。」
そういった。
まあ、仕事もあることは分かっているだろうけれど、話さないということは大切だ。それが真実であるだなんて知らないんだから。別に言わなくてもいい。
知らなくてもいいことなんてもう、山ほどある。
知らなくていい。陽太には伝わらない方がいい。できるだけ何も知らない方が何かあった時にこの子は保護対象になる。
私が姉というだけでその可能性というのは低くなってしまう。何せ私は敵なのだから。だからなるべく知らせず、無関係であってほしい。
「…そっか。
姉ちゃんにもお友達ができてほしいな。僕もこの病院に何人かいるし、学校もきっと楽しいよ。」
「…別に興味はないけどなあ。陽太はお友達と仲良くやってる？」
「うん。皆とってもいい人だよ。ねえ、今度会ってよ！」
そういわれたけど、少し曖昧にうなずくだけで終わらせた。
別に、会った方がいいんだろうけれど。世間体とか、そんなものを考えたらそのほうがずっといい。だけれど、私はあまりにも人に知られすぎたから。
その危険をおかしたくはない。まあ、知られるとか、バレるようなことはあり得ないけれど。念のため、という思いが抜けない。
「じゃあね、もう時間だから。」
「うん。
アイスありがとう！また、できたらでいいから来てね！」
その笑顔を見て、またこれからも頑張ることが出来る、そう思えた。
頑張れる。
カメラなんてものはもっていないから、その笑顔を頑張って焼き付けて帰路についた。
帰り道は電車なんてものには乗らずに。少し、歩きたかったから。そんな気分でいつもはヒーローがいて気分が悪くなるからと歩かない道を歩いた。
このくらいの時間だと同じ年の子供は皆学校ってとこから帰ってくるところだろうか。
住宅街は、嫌味なくらいに幸せそうな気配がした。
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とまと - 4話のアイスの話，買ってが勝手になってるような？私の間違いでしたら申し訳ありません🙇♀️ とっても面白いです！ありがとうございます！ (8月7日 12時) (
レス) @page5 id: 3865ce0038 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - ここで終わりなんですか!?!?やばいちょー気になるんですけど!? (5月11日 19時) (レス) id: a3782054c4 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 夏みかんさん» 教えていただきありがとうございます…！現在運営様に問い合わせているところです。結果のほどは少々お待ちください。 (2022年10月24日 8時) (レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。削除された作品ですがこちら https://uranai.nosv.org/revive.php からや問い合わせなどで復元できないでしょうか？ (2022年10月24日 1時) (レス) id: 3fe706e418 (このIDを非表示/違反報告)
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