四十二話。 ページ43
八木side
その少女は特異な少女だった。
個性を一切使わず入試に合格し、そして個性を使わずにヒーローになると言う。回復系個性の需要は大きい。どんなものか分からずとも、求められるヒーローになる。
どこか不思議な少女で、周りをよく見ているのにズレているところがあった。そんなことを彼女と対面した教師は語る。
私は彼女と過去に一度だけ会った。
緑谷少年と初めてであった日。その稀有な判断能力で爆豪少年を救い出した。紛れもない才能。
その彼女は今、また一つの才能を開花させた。
一瞬にして光がまい、相澤たちの大怪我どころか、八木の怪我まで治してみせたのだ。
「…まるで、エンジェルのようだ。」
彼女が念のため、と言われながら救急車に相澤たちとともにのせられていく。その様子を見送って、そう、呟いた。
その才能。
美しく一世を風靡する姿。
鈴を転がすような声で笑い、そして誰かの幸せを祈って発動する個性。忘れようのない一人の女性。
八木は嘗て、彼女の友であった。
「オールマイト。
分かっているだろう、彼女もスピリットも、そして子どもたちも皆亡くなった。君が、その敵を倒したのさ。」
オール・フォー・ワンを倒し。
敵を討った。しかし、友を失った八木にとっては特段、慰めにもならないことだった。
「…ええ、わかっています。」
もう何年も前から、そのようなことは分かっている。
自分の二人の友は帰ってこないこと、そうして失いゆくこと。
ただ、それでも一人のよく似た少女にその姿を重ねられずにはいられなかった。
そしてそれは八木だけではなかった。
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とまと - 4話のアイスの話，買ってが勝手になってるような？私の間違いでしたら申し訳ありません🙇♀️ とっても面白いです！ありがとうございます！ (8月7日 12時) (
レス) @page5 id: 3865ce0038 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - ここで終わりなんですか!?!?やばいちょー気になるんですけど!? (5月11日 19時) (レス) id: a3782054c4 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 夏みかんさん» 教えていただきありがとうございます…！現在運営様に問い合わせているところです。結果のほどは少々お待ちください。 (2022年10月24日 8時) (レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。削除された作品ですがこちら https://uranai.nosv.org/revive.php からや問い合わせなどで復元できないでしょうか？ (2022年10月24日 1時) (レス) id: 3fe706e418 (このIDを非表示/違反報告)
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