四十話。 ページ41
Aside
「緑谷…と山岸！？大丈夫か！！」
うるさい人。
プレゼント・マイク。この人の個性は…あんましいらないからコピーしなかった気がする。他のでどうにかなるし。
他のヒーローはコピーしたな、と一通り確認した。
「…イレイザーヘッドと１３号もよくやったわね。
二人共意識はないわ。イレイザー、は…速く運んだほうが良さそうね。ここで止血だけ進めましょう。」
「山岸さん、腕…肩は大丈夫かい？痛みも酷いだろう、速く病院に行くからね。」
心配されるような声。
相澤先生のほうがずっと酷い。後遺症は早ければ早いほど軽くなる。その理屈も理論もよくわかってる。昔から勉強もよくやってたから。
私はふと、何も考えずに言葉が出ていた。
「…治したい、です。」
自分の背丈よりもずっと小さい校長に向かっていった。
私の言葉の意味を、おそらくほとんど正確に理解したハイスペック。その頭脳で、見透かされそうで怖くなる。
どう、どうして私はヒーローに対してそう思うのか分からなかった。かつて私を見捨てた人たち。私達を見なかったことにした人たち。
私達はこの社会に殺されたのに。
今ものうのうと生きる人達。
「…あ、えっと、今まで一番多く使ったのは体力テストの日で、そのときはずっと走ってる間使えたんです。
この個性のキャパは大きいか、それとも一度に反応する回復の範囲が広いから、だと思います。
…えと、だから…たぶん、病院までの一助に、なれると思います。」
返事を待たずに取り敢えず、現状の立場で伝える。
私は何故こんな事を言っているのか自分でもわかっていない。ただ、救えることを知ってる。
どれほどの痛みなのかも、知ってる。
「何故？」
校長はたった一言、そう聞いた。
何故。
その問いに私は深く考えず、反射的に答えを返した。
「…このまま何もしないだなんて…私には、無理です…！！」
ただ、この人だけが私を助けてくれた。
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とまと - 4話のアイスの話，買ってが勝手になってるような？私の間違いでしたら申し訳ありません🙇♀️ とっても面白いです！ありがとうございます！ (8月7日 12時) (
レス) @page5 id: 3865ce0038 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - ここで終わりなんですか!?!?やばいちょー気になるんですけど!? (5月11日 19時) (レス) id: a3782054c4 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 夏みかんさん» 教えていただきありがとうございます…！現在運営様に問い合わせているところです。結果のほどは少々お待ちください。 (2022年10月24日 8時) (レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。削除された作品ですがこちら https://uranai.nosv.org/revive.php からや問い合わせなどで復元できないでしょうか？ (2022年10月24日 1時) (レス) id: 3fe706e418 (このIDを非表示/違反報告)
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