三十五話。 ページ36
Aside
「…っ、山岸！！」
右側から殴られた身体はよく飛ぶ。
着地はうまく行ったけれど、殴られた身体はジンジンと痛む。というか、肩がやばい。
とはいっても何処まで個性が使えるか相澤先生には知られたくないからもう少し治さないでおく。
死柄木だって私を殺す気はないはずだ。
眼前に迫る脳無は速い。
まるで化け物みたい。いや、もう化け物なのか。この目に入る情報からしても化け物だと判断して問題なさそうだし。
痛む身体を無視してスレスレで避ける。
続く二撃目を予測して後ろに飛び、相手にするだけ難しいと判断した。下手すると死ぬ。
オールマイトを殺すために作られたのだろうか。
死柄木の個性なら、オールマイトなんてやろうと思えば殺せるだろうに。
…たぶん、これで殺せるとあの男は思っていない。死柄木は殺せるってきっと信じてるだろうけど、アイツは違う。
じゃないとこんな杜撰な計画にこれを用意しない。
これは謂わば警鐘だ。
死柄木の声がしてちら、と後ろを振り返ると先生の腕が崩れかけていた。状況は良くない。このままじゃ二人共…ではないな、先生は死ぬ。私は見殺しにする。
予想通り、全く面白くもない。
八つ当たりにこの脳無をぶっ壊そうか、なんて出来もしない予想をしながら次の攻撃で吹っ飛んで気絶したフリでもして乗り越えようと、考えたときだった。
「……、やま、ぎし！！」
気がつくと、身体は浮いていた。
浮遊感に驚いて下を見ると、先生が私を捕縛布で飛ばしていた。なんで？
あの脳無、とやらの性能のほどは知らないけれど私をそのままにしておけば先生の生存率は上がる。私の個性の方は知っているし無視をしていれば個性が覚醒するなり何なりして助かる可能性だってある。
それよりもここで抑えてオールマイトを待つ、それが最善。
先生一人じゃそれはもっと難しくなる。
それでも、私をあの人は逃した。
わたし、は、助けられた？
下から私の名を呼ぶ声が聞こえて、誰かに私の身体は受け止められた。
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とまと - 4話のアイスの話，買ってが勝手になってるような？私の間違いでしたら申し訳ありません🙇♀️ とっても面白いです！ありがとうございます！ (8月7日 12時) (
レス) @page5 id: 3865ce0038 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - ここで終わりなんですか!?!?やばいちょー気になるんですけど!? (5月11日 19時) (レス) id: a3782054c4 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 夏みかんさん» 教えていただきありがとうございます…！現在運営様に問い合わせているところです。結果のほどは少々お待ちください。 (2022年10月24日 8時) (レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。削除された作品ですがこちら https://uranai.nosv.org/revive.php からや問い合わせなどで復元できないでしょうか？ (2022年10月24日 1時) (レス) id: 3fe706e418 (このIDを非表示/違反報告)
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