二十六話。 ページ27
Aside
「本気で使わない気なのか。」
教室に戻るとみんな帰っていて、鍵を閉めるために相澤先生がいるだけだった。
私は荷物を整理しながら努めて平静を保ちながら答えた。
「…まぁ、そうですね。
両親はそれを望んでいましたし。個性があるっていう実感もそんなにないので。」
とてもすごい強い力。それを持っている。
もしもこの個性が本当に生まれつきだったら、何か違ったのだろうか。
考えても意味のないことばかり考えながら、最後の教科書をしまった。
別になくったってヒーローにはなれると思う。
生身でも強くいられるように訓練させられてきているし、あの地獄に比べたら敵なんて可愛いもの。
きっと、そんなに苦労もしない。一位なんて取らなくてもいいし。そりゃ死柄木は上の方が喜びそうだけど。あいつはヒーローも卵も嫌いだし。
すべてを踏みつけにするのはきっと楽しいことだ。
それでもそれに時間を費やす訳にはいかない。
この生活での第一目標はバレないこと。ヒーローをごまかすために人徳を積むこと。気に入られること。
そのためにいる。
「お前はヒーローになりたいのか。」
先生はそう聞いてきた。
嫌にまっすぐ、こちらを見る。それがなんだか嫌で、目を逸らしたくなるけれど。それでも。それでも、怪しい行動はしない。
「…なりたいですよ、そりゃ。
ずっと、夢なんですもの。」
その後に先生は、それなら何でとか、ありきたりなことを言わなかった。
それにまた少し、少しだけほっとした。
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とまと - 4話のアイスの話，買ってが勝手になってるような？私の間違いでしたら申し訳ありません🙇♀️ とっても面白いです！ありがとうございます！ (8月7日 12時) (
レス) @page5 id: 3865ce0038 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - ここで終わりなんですか!?!?やばいちょー気になるんですけど!? (5月11日 19時) (レス) id: a3782054c4 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 夏みかんさん» 教えていただきありがとうございます…！現在運営様に問い合わせているところです。結果のほどは少々お待ちください。 (2022年10月24日 8時) (レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。削除された作品ですがこちら https://uranai.nosv.org/revive.php からや問い合わせなどで復元できないでしょうか？ (2022年10月24日 1時) (レス) id: 3fe706e418 (このIDを非表示/違反報告)
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