二十五話。 ページ26
Aside
「…何故か聞いても？」
声色は優しかった。
信じていると、そう思うと間抜けな姿に笑えてくる。そんな感情を殺しながら、建前を繕って、私は嘘をつく。
ヒーロー。
ヒーローは、気付かない。
「…まず、どんなリスクを伴うかわかりません。個性は身体能力。何かしらの対価なしに人の治癒はできない。
それと…個人的に、この個性もこの社会も好きじゃないので。」
尤もらしいことを言って、ほんの少しだけ正直に。
それだけで大人は信じる。
私の経験上そうだった。どうしても、あの親は騙せなかったけれど関わりが薄いこの人たちはなんて容易いんだろう！
何もかもを裏切って、この世界を壊してやる。
そのための過程、全ては私の望むままに。
「よくわかったのさ！
ただ、覚えておいてほしい。君はもう既に雄英高校ヒーロー科の生徒であるのさ。どんなヒーローになりたいかも、君が決めるべきことで君には選択肢がある。
考えが変わったらリカバリーガールのところへ行くといいのさ！」
明るい声で喋る校長はそう締めた。
まっすぐ見られているのが、なんだか変な感じだった。どうしても居た堪れなくて、立ち去りたくなる。
ヒーローになることも何もかも私が決めたことじゃない。私はあの子を救えるだけのお金があればそれでよくって、別に死柄木たちだって害がないならどうでもいい。
陽太のためを考えると治療が終わってからもあそこにいるのは良くないから、どうにかしなきゃいけないと考えているだけ。
今まで見てきた大人の中でこの人たちはまともに見えた。
少なくとも、私の話を聞いてくれた。嘘だけど。
でもそれは私にとってどこまでも重要なことだった。
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とまと - 4話のアイスの話，買ってが勝手になってるような？私の間違いでしたら申し訳ありません🙇♀️ とっても面白いです！ありがとうございます！ (8月7日 12時) (
レス) @page5 id: 3865ce0038 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - ここで終わりなんですか!?!?やばいちょー気になるんですけど!? (5月11日 19時) (レス) id: a3782054c4 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 夏みかんさん» 教えていただきありがとうございます…！現在運営様に問い合わせているところです。結果のほどは少々お待ちください。 (2022年10月24日 8時) (レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。削除された作品ですがこちら https://uranai.nosv.org/revive.php からや問い合わせなどで復元できないでしょうか？ (2022年10月24日 1時) (レス) id: 3fe706e418 (このIDを非表示/違反報告)
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