二十二話。 ページ23
Aside
結果的に私は最下位ではなかった。
持久走でずっと回復しっぱなしで走ったからだろう。それでも加減はしておいたけど。それでも中の上くらい、これくらいではバレない。
出久くんが最下位だった。けど、除籍処分にはしないらしく。少なからず出久くんに可能性を見た、ということだろうか。
個性、オールマイトと同じか少なくとも似通ってる。
使っているところを見る限り似ている程度なのだろうけれど、それでも羨ましかった。
私も、こんな個性でなければ。
「Aくん！
君も、駅までかい？」
振り向くと飯田くんがいた。
どうやってもお坊ちゃんなくせに、お坊ちゃんだと思われるのが嫌なのか必死に隠そうとしてる。
今もカクカクと手が動いていて、真面目な気質が隠せていない。
「うん、そうだよ。」
「そうか！途中まで一緒に帰らないか？親交を深める意味も込めて！これから3年間、同じ時を過ごすんだ！」
そういう彼が素直に、凄いなぁと思った。
当たり前を純粋に信じている。明日が来ること、その必然性を。ヒーローになれると、心から信じている。
「うん、いいよ。」
そう答えながらまた道を進む。
それから飯田くんは出久くんも誘って、結局3人で帰ることになった。
リカバリーガールに指を治療してもらったらしい出久くんはたまに痛そうに顔をしかめた。
それを私は見ないふりをして、話に適当に相槌を打った。
「ええと、山岸Aちゃん？」
「うん！麗日お茶子ちゃんだよね！」
名前はさっきのテストで覚えた。ゼログラビティ、無重力を個性として持つ女の子。
使い方によってはとても強い個性。是非ともコピーをしたい。
明るく笑うその女の子はおひさまみたいだった。
「Aちゃんって、呼んでもええ？」
「いいよ！私もお茶子ちゃんって呼ぶね！」
横では少し前にお茶子ちゃんと話して顔を赤くした出久くんと飯田くんがいた。
なんとなく、離れて一人になりたいようなそんな気分になったけれど。それを飲み込むようにニッコリ笑って会話に入った。
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とまと - 4話のアイスの話，買ってが勝手になってるような？私の間違いでしたら申し訳ありません🙇♀️ とっても面白いです！ありがとうございます！ (8月7日 12時) (
レス) @page5 id: 3865ce0038 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - ここで終わりなんですか!?!?やばいちょー気になるんですけど!? (5月11日 19時) (レス) id: a3782054c4 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 夏みかんさん» 教えていただきありがとうございます…！現在運営様に問い合わせているところです。結果のほどは少々お待ちください。 (2022年10月24日 8時) (レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。削除された作品ですがこちら https://uranai.nosv.org/revive.php からや問い合わせなどで復元できないでしょうか？ (2022年10月24日 1時) (レス) id: 3fe706e418 (このIDを非表示/違反報告)
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