十七話。 ページ18
Aside
用意された制服に腕を通し、身なりを整えて準備をした。
今日は入学式。
学校は初めてだし、なにか変なことをしないようにしないと。
薄く残る傷跡を隠すために長い袖の服にめちゃくちゃ安いファンデーションで念には念を重ねて隠す。
ヒーロー科の証である制服に憧れる人も多いんだろう。そんな人ばかりの学校にこれから通うことになる。
ヒーロー志望なんて嫌いだし、適当に仲良くして心でも折ってやろうかな。
ヒーローなんかになりたい人間の心が知れないね。
準備を終えて、アパートを出て鍵を締めた。
こんなに新しいものに身を包むことなんてなかったから、制服の新品同然の匂いが変な感じ。
カバンだって、靴だって、変に思われないようにっていう理由だけど新しいものだし。
まぁ、初期投資ってことでこれ以降はあんまりだろうけど、それでもとりあえずは十分だ。
雄英近くに借りたアパートだからもう、歩いてすぐのところに雄英高校はある。
覚悟を決めて、雄英高校に向かった。
相変わらずのデカさに、騒がしい声を耳にしながら校舎内に入った。近かったからか、私はどうやら二番目に到着したらしい。
「やぁ！おはよう！」
キビキビとした動きで一番最初についていたらしい男の子に声をかけられた。
真面目そうだ。
その背格好はどことなくインゲニウムに似ている。個性をコピーする都合上、ヒーローには詳しいつもりだけど…もしかしたら、兄弟なのかもしれない。
「おはよう！はじめまして、山岸A。よろしくね。」
ニコニコとヒーロー志望らしく手を差し出した。
躊躇なく握られる手に若干の嫌悪感を抱きながらも顔だけは崩さずに目の前の青年に笑いかけた。
「ぼ…俺は飯田天哉だ！よろしく！」
ガタイもいい。
普段から鍛えているんだろう。足腰もしっかりしている。
「ねぇ、あなた、個性は何？」
いい個性、持っていそうだし。
「ぼ…俺の個性はエンジン。ふくらはぎの器官が爆速を作り出すんだ。君は？」
「私はねぇ、無個性だよ。」
私の高校生活が始まる。
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とまと - 4話のアイスの話，買ってが勝手になってるような？私の間違いでしたら申し訳ありません🙇♀️ とっても面白いです！ありがとうございます！ (8月7日 12時) (
レス) @page5 id: 3865ce0038 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - ここで終わりなんですか!?!?やばいちょー気になるんですけど!? (5月11日 19時) (レス) id: a3782054c4 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 夏みかんさん» 教えていただきありがとうございます…！現在運営様に問い合わせているところです。結果のほどは少々お待ちください。 (2022年10月24日 8時) (レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。削除された作品ですがこちら https://uranai.nosv.org/revive.php からや問い合わせなどで復元できないでしょうか？ (2022年10月24日 1時) (レス) id: 3fe706e418 (このIDを非表示/違反報告)
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