十二話。 ページ13
Aside
そして、雄英高校にやってきた。
厚かましいと感じるくらいの大きな門に、たくさんの人が緊張したような、わくわくしたようなそんな顔をしている。
与えられた名は、山岸というもので親をこの入試の少し前になくしたらしい。
親がいないなんて当たり前に不幸なんだろうけど。
そんな環境だったし、あんな親ならいなくてもいい。
でも、いつももしかしたらあの親たちだってそれなりに感情を持っていたと思うから、弟は私みたいな姉を持ってさえいなければもっとまっとうに生きられたんじゃないかって思う。
余り長々と立ち止まっても邪魔なのでいい加減歩くか、と思って足を進めると、そこには見たことのある男の子が女の子に助けられていた。
ああ、春先のヘドロ事件の時の人。
「こんにちは、久しぶりだね！」
丁度いいと思って声をかけた。
ニコニコしながら、明るい女の子のように。
怪しまれないように、少しでも印象に残るように。
「アッ、き、君は…。」
「事件以来だね、元気にしてた？」
「う、うん！
…あ、そういえば名前聞いてなかったけど、きいてもいい？」
少しうれしそうな顔をして男の子はそういった。
まあ、仮にこの子が受かったとして。そうなればクラスメートになる確率は二分の一。どうせ名前なんて後で知れ渡るのだし。
「山岸A。君は？」
「緑谷出久デス…。」
出久くんは顔を赤くしながらそういった。
なんでなんだろうかと思いながら、普通はどうするかと一瞬迷って一言付け足した。
「よろしくね、出久くん！」
「ヨ、ヨロシクオネガイシマス…。」
赤い顔をさらに赤くさせて縮こまっていく。
なんでなのかは全く分からなかったからとりあえず無視しておいた。
それでなんとなくその場の流れで二人で連れ立って、試験会場へと向かった。
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とまと - 4話のアイスの話，買ってが勝手になってるような？私の間違いでしたら申し訳ありません🙇♀️ とっても面白いです！ありがとうございます！ (8月7日 12時) (
レス) @page5 id: 3865ce0038 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - ここで終わりなんですか!?!?やばいちょー気になるんですけど!? (5月11日 19時) (レス) id: a3782054c4 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 夏みかんさん» 教えていただきありがとうございます…！現在運営様に問い合わせているところです。結果のほどは少々お待ちください。 (2022年10月24日 8時) (レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。削除された作品ですがこちら https://uranai.nosv.org/revive.php からや問い合わせなどで復元できないでしょうか？ (2022年10月24日 1時) (レス) id: 3fe706e418 (このIDを非表示/違反報告)
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