三百二十話 ページ22
相澤side
「…ここ雄英高校に彼を置くのは危険だと、思うのさ。」
校長に呼び出され、唐突にそう言われた。
今では爆豪とも話すようになったAの弟である彼は、中学校に入学する準備をしている。
雄英が、安全だと言い切れるからこそ疑問に思った。
「…それは、」
「雄英高校は安全だと言い切れるのさ。
だが、先の戦いではそうも言ってられない事が起きるやもしれない。彼女は陽太くんが狙われないと断言していた。だからこそあの行動に移ったと思うと恐らく本当に狙われるおそれはないのだと思うのさ。
…僕が懸念しているのは、オール・フォー・ワンとの接触により彼が個性を与えられ、この世を憎むことなのさ。」
そのシナリオはいかにもオール・フォー・ワンが考えそうなことであった。
信頼をされている、と言い切ることも出来なかった。なにせ陽太くんの姉であるAは、
それを考えると、どうしても。
「…あの子が敵になるなんて僕も思っていないのさ！
ただ、オール・フォー・ワンにはその可能性がある。
それに恐らく、あの子も外に出たがると思うのさ。ここにいるよりも外にいるほうが敵達の裏をかける。もちろん、敵のいる場所からは距離を取ってもらわなければならないけれど。」
「…わかりました、話してみます。」
「頼んだのさ！
もしあの子が外に出るのを望んでいなければ、こちらも体制をさらに万全を期しておく。だから、あの子に決めさせてほしいのさ。」
「分かりました。」
そう言って校長室を出た。
陽太くんは外に出たがっていて、両親の家に行きたがった。そこならそれほど危険が及ぶとも思えない場所。少なかとも作戦の場所から数百キロは離れている。
だから問題ないと判断をして、実際その案は了承された。
…なんにも、心配はしていなかった。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 19時) (
レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 紅さん» 読んでいただきありがとうございます！これからも宜しくお願いします！ (8月1日 18時) (レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 表現が全部現実的でリアルで感情移入してしまうほどに全部リアルで１つの感情に色んな思いが込められているのが伝わるような物語で夢中になって読んでいました！これからの展開がとても楽しみですこれからも応援してます！！ (7月31日 20時) (レス) @page34 id: cae32cbb5a (このIDを非表示/違反報告)
ミナミ(プロフ) - 読んでいただきありがとうございます！優しさを知らない少女全編復活しました…！長らくお待たせいたしましたこれからも宜しくお願いします！ (7月15日 21時) (レス) id: 6614ae932f (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - 更新ありがとうございます!! (7月8日 22時) (レス) @page17 id: 74c5318e0a (このIDを非表示/違反報告)
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