十一話。 ページ12
Aside
「…敵襲だ!!
海軍が来たぞ!中将が乗ってる!!」
海軍か。
変な音がすると思ったら。別に私は賞金首ではないけど、まぁこっちに武器向けたら戦うか。
「…何をすればいい?」
「え、Aは一応客人?だしなぁ。
ちょっとナースたちのところに行ってて。奥の部屋だから海軍も滅多にいかないよ。
バレたら面倒になるでしょ?」
「じゃあ、そうさせてもらう。」
日輪刀を腰に差してハルタに教えてもらった通りにナースさんたちの部屋に向かった。
もう沢山の人が避難している。
「…あ、A!
こっちに来て、ここはそれなりに安全だから!」
「ええ、隊長や他の人たちが守ってくれるし!それに私たちだってある程度は出来るもの。」
「…ある程度?」
「…ええ!
こっちに来たら麻酔を射って動けないように毒を入れるわ!
ああ、皮膚が爛れる薬品をぶっかけるのもアリね!」
と、ニーナがいった。
納得していると中には何人か震えている人もいた。
戦い慣れはしていないだろうし、この船には女の人で戦闘員はいないと聞いた。この奥にまで来るのなら手練れだろうし怖くないわけがない。
家族はくだらないと思う。
でも、乗せてもらっている以上は私も出来ることをしなければならないし、私もそもそもは守るために鬼殺隊にはいった。
今は、鬼を殺し鬼を無くすために戦っているが。
奥の方で戦っている音がする。
楽しんでいるような感じだな。耳栓をとるか?聞こえた方がいいだろうし。
そう思って耳から引き抜いたとき、こちらに近づいてくる音を聞き取った。
「…あの、後ろに下がって。
私の間合いの中なら守れるから。」
ナースさんたちも誰か来るのは感じたのか後ろに下がってくれた。
まぁ大丈夫だ。
鬼を相手にしているのだから、たかが海軍などに負けない。音は少し手強そうだけど。
バァン
「…おおっ、女ばっかじゃねぇか!
こいつらを人質にとれば、白ひげの首も夢じゃねぇか!」
「…死ね塵屑が。」
久しぶりに鬼と同じくらいの塵に会ったな。
人質をとるとかじゃなくて正々堂々戦えよ。とかなんとか思いながら刀を抜くと相手は鉄砲だった。
少々分が悪いが問題ない。
「頭を守って。
体をなるべく小さくして固まってください。」
そう早口に伝え、放たれた銃弾を切った。
刃溢れしかねなかったので覇気を纏いながら。こいつの動きが速い。
なるべく早く済まさないと。
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シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています (2022年11月9日 10時) (レス) @page28 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 面白いです!続き楽しみに待ってます! (2020年11月28日 23時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 続き楽しみです! (2020年11月12日 8時) (レス) id: 5b21830898 (このIDを非表示/違反報告)
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