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謹慎から1週間たった頃。
なんかみんなから言うてくるんかなって思ったけど、案外そう言ったことはなく、賢志郎がいないだけでこんなに物静かになるんだねって言うくらい私は完全に浮いてる。
でも、クラスの女子たちからは「川西先生どぉ？｣とか、「卒業したらどうなるの？｣とか。生々しすぎて返答しようがない。そういえばこの先の進路のことについて話してもなかった。そういえば稲ちゃんの進路も分からんね。聞いてみよ。
昼休み。
A「ね、稲ちゃん。｣
稲田「どーした？｣
A「進路のこと考えてる？｣
稲田「あ〜、進路なぁ。まぁ俺はお兄ちゃんや川西先生みたいな職業ってすごい憧れがあって、教師って大変やけどなんかいいなーって思って。成績も良くはないんだけど笑｣
A「教師ね〜！いいじゃん。稲ちゃんみんなから愛されてるから絶対なれるよー！それに成績もあがってるじゃん！｣
稲田「そういうAは進路どうすんの？｣
A「ん〜。やりたいことがあんまり困ってなくてねぇ。｣
稲田「言うてAだって、2年の最後のテストめっちゃ上がってたやん｣
A「あれはだって、賢志郎とゆず兄のおかげだもん笑笑｣
稲田「補習やっぱ参加しようかな、全教科。やっぱり数学は圧倒的分かりやすい川西先生がええ｣
A「ほんとそれだよね！家でも言ってるよ？んで、ノート開いてまた1から教えてくれるから理解出来まくったよ｣
稲田「え？マジ？俺も教えて欲しい！｣
A「賢志郎ならOKくれるっしょ！じゃあ今日来ちゃいます？｣
稲田「んならお邪魔しようかな。｣
学校終了後。
A「んじゃ行きますか！｣
稲田「おん！え、でもこっからだいぶ遠くないん？｣
A「心配ないよ、まぁ着いてきて笑｣
稲田「なるほどねー！ここなら安心やな！川西先生！無理言ってすいません！｣
川西「ええでええで〜！乗ってやぁー！｣
A「あ、ね！せっかくだからゆず兄も呼ぼ！｣
川西「おー！ええけど、大丈夫かな？俺呼んでみよか？｣
稲田「確かに多い方がよりいいしね！｣
川西「なら呼んでみるわな。｣
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作成日時：2021年6月7日 22時
