11 最悪の始まり？！ ページ12
次の日の朝。
Aside
翔「なぁ〜、A。」
A「なぁーに？」
翔「俺も頼ってくれよ。」
A「なんでよ」
翔「お前の隣はニノか？」
A「…え、何言ってるの？急に」
翔「だから、お前の隣にいるのはニノか？」
あ、よく分かったかも。翔が言いたいこと。
A「……。翔、ごめん。迷惑だよね。和也先輩も、陽菜も翔もみんな巻き込んじゃうし、潤くんも気遣われてる」
え、違う？
翔「……。俺のために動いてくれる女の子に俺が放ったらかしにするわけねぇーだろ。俺を頼れよ。」
合ってた良かった！
A「泣泣」
翔「はぁ。大丈夫。俺がついてる。ニノ、お前のこと狙ってんだろ」
A「どういう意味よ！和也先輩……、翔と違って優しいよ」
翔「お前なっ！」
A「翔がいつも私をからかうからじゃん」
翔「愛だよ、愛」
A「陽菜ちゃんも守るよ」
翔「アホか、ターゲットお前だよ。陽菜ちゃんを守ってる暇ねぇーよ。自分を守れ。それから俺を呼べ。」
A「和也先輩を呼ぶ。」
翔「は？なんで？」
A「1番呼びやすいのが和也先輩だから」
翔「なんで俺は呼べねぇーの？」
A「翔を呼ぶとエスカレートしそうじゃん、結局幼なじみかって。」
翔「いいじゃんかそんなの。幼なじみ頼ってなにか悪いことあるのか？」
A「ないよ。ないけど……」
翔「はっきりしろよ。」
A「言えないよ。理由なんて分かんないよ。でも和也先輩じゃないとダメなんだよ。」
翔「はぁー。分かったよ。ニノに頼れ。ここぞと言う時は絶対に俺を頼れ。分かったか？」
A「分かった。ごめんね。翔じゃなくて」
翔「いいよ別に。お前にも俺以外に大切なやつができたってことだよ。ニノを絶対に傷つけんなよ」
A「約束するよ」
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作者名：でんちゃろ | 作成日時：2023年5月12日 9時
