短編、番外編 (ページ2)

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うーん、うーん…うーーーん

「わかんない…」

じゅ「なに？その変な顔。また晴人絡み？」

「変な顔は余計だよ！じゅりさーん
晴人のお誕生日なにがいいかなあ…」

ここ最近休み時間はずっと晴人のプレゼント探し
とはいえ、バスケとか晴人にくっついて見にいくくらいで、何が欲しいとかカッコいいとか分からない…
ってずっと悩んでたら、前の席の田中樹が声を掛けてきた

じゅ「自分にリボンでも巻いて
"私をあげる♡"とかでいいじゃん？意外に晴人喜ぶんじゃね？」

「じゅりのばかー。真剣に考えてよ
そんなこと言ったらまたうるさいって怒られるじゃん…バスケしてる人って何貰うのが嬉しいんだろ…」

じゅ「Aさ、俺が友だちでよかったよね
俺バスケ部だもん」

「…そうだっけ？」

そうだった！じゅりってバスケ部なんだった！
なんだ、最初からじゅりに聞けばよかったんじゃん

"お前ほんっと～に晴人にしか興味ないんだな"ってドン引きしてる樹。
そんな事はどうでもいいの！

「ねぇねぇ！何がいいと思う？…というか、どこで買えばいいの？」

じゅ「そうだな～…お前今日放課後なんかあんの？
もし無いんだったら、俺がいつも行ってるスポーツショップ見に行く？」

「え、いく！
わーい！持つべきものは友だちだよね！！じゅったん最高！！」

わーいわーい！

じゅ「うるさい…」

晴人の気持ちが分かる気がするわってボヤきながらも計画を立ててくれる
頼れる男、田中樹！

晴「A、帰んないの？」

いつもなら、ホームルームが終わったらダッシュで晴人のところに向かうのに、モタモタしてたから晴人が迎えに来てくれたみたい

帰りたい！晴人が迎えに来てくれるなんてレアすぎるよー！！
でも…今日は晴人のプレゼント探しの旅！
(じゅ「旅じゃねーよ」)

「ごめん、晴人
今日先に帰ってて？」

晴「なんで？なんかあんの？」

「えっとね、じゅりとスポ…

じゅ「今日はね、A 俺とデートだから借りるね？」

晴「…は？」