いつもの場所で NS (ページ46)

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STORY 46 ページ46

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S「松本くん、離れて」

J「何でだよ」

S「いいから離れて」

J「ヤダね。」

じゃあいいよ。翔ちゃんはそう言ったかと思えば俺の腕をグッと持ち上げた

S「ニノを連れてくから」

あ、れ？

翔ちゃんってこんな力あんの？

J「あ！おい！」

そのままズカズカ歩く翔ちゃんの後ろ姿を俺は黙って見つめていた

ガラッ

空き教室に入ると翔ちゃんは鍵を閉めた

N「翔ちゃん？」

S「ゴメン！！」

さっきの雰囲気は一瞬で消え俺に頭をさげる翔ちゃん

N「え？何が？」

S「昨日、態度悪くなっちゃって…」

N「あ、あぁ…あれは、俺も変な事聞いちゃったしゴメン。」

S「俺、ショックだったんだ。ニノにまだ智くんが好きなの？って聞かれて…」

N「ゴメン…」

謝る事しか出来ない

わざわざ過去の恋愛を引っ張ってくるなんて誰だって嫌に決まってる

S「俺、ニノにアプローチしてたのに全然伝わってなかったのかって思っちゃったから」

N「…え？アプローチ？」

何の話…？？

話の先が見えなくて頭がこんがる

S「やっぱり気付いてなかったんだ…」

改めてショックを受けてる翔ちゃん

え？何？どういうこと？

S「もっと積極的にいかないとダメなのかなぁ…」

N「翔ちゃん？どういう事？」

S「え？あ、だから…その…あれだよ…」

急に女の子が告白をするみたいにモジモジしだす翔ちゃん

え…告白？

まさか…アプローチってそういう事？？

N「ん？何？」

S「や、まって…心の準備が…」

深呼吸をしだす翔ちゃん

これはホントにそういう事と捉えていいの？

いや、もうそうだよね？

翔ちゃん顔赤いし緊張してるし…

え？自惚れていい？？