STORY 43 ページ43
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Sside
S「ハァ…」
俺は誰もいない図書室でため息をつく
その原因はニノだ
昨日からニノとどこか気まずくなってしまった
いや、まぁ俺が悪いんだけどさ
ニノは多分俺の事心配して大野さんの事ってまだ好きなの？って聞いてくれたんだよ
なのにさ
それ聞いた時すげぇショックで…
俺ってまだ智くんの事好きなように見えんだ
って思ってさ…俺結構頑張ってニノにアプローチしてると思う訳。
なのにあの発言
全く意味なかったと思い知らされたっていうか…俺の事ホントに友達としか思ってないんだって分かってもうショックだった
いつもニノから俺に会いに来てくれるのに今日はニノの姿すら見ない。
学校に来てるのかも分からない。
もしかしたら視聴覚室にいるかもとも思った
でも、視聴覚に行く気にもなれなくて…なんかどうでも良くなって松本くんに視聴覚室の事を教えてしまって…
今はそれを凄く後悔してる
何で教えちゃったんだろ…ニノと唯一二人きりになれる場所だったのに
S「ハァ…」
またため息が出る
A「そんなにため息ばっかり吐いてると幸せ逃げるよ？」
S「！！」
ビックリした…
いつ来たんだ？全然気付かなかった
A「翔ちゃん、今日はニノと一緒じゃないの？」
S「あ、うん」
A「珍しいねぇ。喧嘩でもした？」
S「喧嘩って訳ではないけど…なんか気まずくなっちゃったし俺って相手にされてねぇんだっていう実感もしたから行く気にもなれないし…」
A「え？？翔ちゃんってもしかしてニノの事好きなの！？」
しまった…思わず口が滑った
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作者名：かずにゃん
| 作成日時：2016年5月22日 0時
