いつもの場所で NS (ページ42)

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STORY 42 ページ42

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学校へ来て俺は講義がある時意外はずっと視聴覚室にいた

何故か翔ちゃんに合うのが怖くてこの場所から動けないでいた

窓の外を見ると中庭のいつもの場所に翔ちゃんはいない。

今日は図書室に行ってるのかなぁ

それでも俺の足はやっぱり図書室に向かおうとはしなかった

コツコツ

誰かがこっちに来る

ここは滅多に人が来ない。

最近来た人と言えば翔ちゃんぐらいだ。

もしかして…という期待が膨らむ

ガラガラッ

ドアが開いた先を見ると

N「…なんで」

J「櫻井から場所聞いた」

N「は？翔ちゃんが教えたの？」

J「じゃなきゃ視聴覚なんて来ない」

ショックだった

この場所は俺と翔ちゃんの2人だけの秘密の場所だと思っていたから

決して秘密にしようとは言ってないけど…なんなくそんな気でいてた

翔ちゃんにしたら別にどうでもいい事だったのかも

J「なんか元気なくね？」

N「そんな事ないよ」

J「やめろ。笑うな。気持ち悪い。」

N「気持ち悪いって…酷い事言うわー」

J「あーだから、無理に笑うなって言いたくて」

俺が落ち込んだ素振りを見せれば慌てて訂正してくる潤くん

N「分かってるよ。潤くんは優しい人だもん」

J「なっ…お前なぁ…」

項垂れる潤くん

それを黙って見てたらコホンと軽く咳払いをし急に冷静になる潤くん

J「なぁ、櫻井となんかあった？」

N「何にもないよ」

J「今日、１回もお前らが一緒にいるところ見てないんだけど」

N「そんな日もある」

J「ないな。俺、カズの事見てるから分かるよ？」

N「ストーカー？」

J「おいww」

ドカッと俺の前の席に座る

てっきり横に座ってくるかと思ってた

J「なんだよ」

N「横に来るかと思ってた」

J「あ？行って欲しいわけ？」

N「来なくていい」

俺の横の席は翔ちゃんの場所だし

潤くんは特に何かを話すって訳でもなくただ黙ってボーッとしていた